ECサイトのスマホアプリ化について
ECサイトにとってスマホアプリの重要性は高まっています。なぜならスマホ利用者は増える一方であり、ECへのアクセスが簡単でスマホにとって操作性が良いことが顧客のショッピングへの意欲を掻き立てる優先的な条件になっているからです。
大手ECサイトもスマホアプリを導入するところが増加しており、スマホアプリが売上アップの鍵を握るような時代になりつつあります。
今回は情報発信力が高いECサイトのスマホアプリについて導入のメリットをご説明します。
・急増するスマホ利用者!ECサイトもスマホ対応は必須!
これだけ違う!ECサイトのスマホアプリとwebサイト
>独自のアイコンがあるだけでECサイトのアイデンティティとなる
>アプリが会員証&マイページの変わりになる
>商品がほしいと思ったときに購入チャネルを提案できる
>プッシュ通知機能を活かしてショッピングを促進する
>ハイブリッドアプリにより開発コストも抑えられる
・スマホアプリの懸念点
急増するスマホ利用者!ECサイトもスマホ対応は必須!
毎日の生活に欠かせなくなったスマホ。電車の座席でもスマホを使っている人がずらっと並ぶ光景を目にした方は多いかもしれません。
実際に総務省が行った「通信利用動向調査」統計を見てもスマホ利用者は全体で70%にも昇っており、年々スマホの存在感は増すばかりです。
スマホは情報を調べたり発信したりするだけではなく、ECサイトにアクセスしてショッピングをする場所としてもますます重要性を増しています。今や実店舗にいながらスマホでショッピングをしたり、通勤電車のちょっとした時間に欲しい商品を探したりとスマホを使ったECショッピングの形態は広がっているのです。
そのためスマホの重要性に注目するECサイトではスマホ表示に対応したレスポンシブデザインのECサイトを取り入れていますが、現在ではさらにその先を行くスマホ対策がされています。それがECサイトそのものをスマホアプリ化することです。
実はECサイトのアプリ化にはユーザーの流入数をより増やし、安定的に顧客を呼び込み、さらに売上に繋げられる可能性が秘められているのです。
これだけ違う!ECサイトのスマホアプリとwebサイト
今やECサイトをマルチデバイスに対応させるのは当たり前の時代になったと言っても過言ではありません。スマホでECサイトに訪れる人の数は年々増えておりECサイトをスマホに最適化させるのはユーザビリティを上げ、ストレスなく顧客にショッピングしてもらうのに必要な施策です。
しかしECサイトをスマホ向けに最適化させるだけではなく専用アプリにすることで、さらにユーザビリティが良く顧客にアピールできるECサイトの運営をできるようになります。
独自のアイコンがあるだけでECサイトのアイデンティティとなる
今まではブラウザを立ち上げてから該当のECサイトへアクセスするというステップを踏む必要がありましたがECサイトをアプリ化することでユーザーはそのアプリをタップするだけで簡単にECにアクセスできるようになりました。
オフラインでもアクセスが可能となり簡単にアクセスができることでECを訪問する可能性がぐっと高くなります。
またスマホのアイコンはいつでも目につくところにあるためユーザーは潜在的にそのアイコンを意識するようになります。アイコンがあることでサイトへの訪問を促しやすくなればさらに売上に繋がるチャンスが増えます。
その他のアプリ活用方法としては実店舗とのオムニチャネル施策の一貫として、ECアプリで使えるポイントやクーポンを付与したりなどプラスアルファのアプリ施策を次々に取り入れている企業も多くなってきております。今回はecbeingをご導入いただいている「THE BODY SHOP」のアプリの事例をご紹介します。
アプリが会員証&マイページの変わりになる
ECサイトの会員情報を統合し、ECと実店舗どちらの購入でもポイントが貯まり、どちらでいつ何を買ったか?などの購入履歴もみることができます。
商品がほしいと思ったときに購入チャネルを提案できる
商品が欲しい、お見せはどこ?と思ったときに、今まではGoogleなどの検索エンジンで検索をし、オフィシャルサイトやECサイトでショップリストを探すということが多かったですが、アプリだと購入できるチャネルをスムーズに提案することができます。
実店舗がよいのかECサイトがよいのか、をスムーズに選択することができます。
もちろんスマホの位置情報と連携しているのでお近くの店舗をすぐ選択することができます。
プッシュ通知機能を活かしてショッピングを促進する
プッシュ通知機能はスマホアプリならではのアピール施策として注目されています。
プッシュ通知機能ではECサイトに新着商品が入った場合やお気に入りの商品についての情報などをポップアップやバッジ表示をさせて知らせることができ、メルマガよりも気楽にユーザーの注意を引くことができる優れた機能です。
プッシュ通知の開封率は10%ほどのメルマガ開封率に比べても非常に高いと言われており、30%以上を達成することも多々あります。
誕生日にはバースデークーポンで店舗へ来店してもらうような施策も可能です。
ハイブリッドアプリにより開発コストも抑えられる
スマホで使えるソフトウェアで提供されるアプリのことをネイティブアプリと言います。ネイティブアプリでは上記に挙げたプッシュ通知機能や端末との連動ができる
などメリットもありますが、一方開発コストや時間がかかったり公式ストアに細かなアップデートまで審査されるなど手間がかかったりもするのがデメリットです。
そこで更新の手間を省いて費用も比較的抑えられる方法としてアプリをハイブリット化するものがあります。
ハイブリット化するというのはWebで作ったECサイトをアプリに表示しながらプッシュ通知機能や端末との連動などの機能はネイティブアプリと同じものを使えるという方法です。
例えば、Web上にすでに多くの情報と機能を抱えるクックパッドはハイブリットアプリを取り入れた代表的な例です。更新することも多いので手間を省くためにもハイブリット化したアプリで効率的にアプリを運営しています。
スマホアプリの懸念点
もちろんECサイトをスマホアプリ化すれば良いというわけではありません。調査会社のデータによると、ダウンロード後約3日以内に8割のアプリは全く使われなくなってしまうそうです。
しかも現在はホーム画面戦争と言われ、スマホのホーム画面(iphoneだと24個)以外にアプリを置かれてしまうと、全く使われなくて気がついたときに削除されてしまうなんていうことも多くあるそうです。
なのでECサイトを単純にアプリ化すれば良いということではなく、まずは自社ECサイトをアプリ化してどのようなサービスが提供できるかを考えましょう。
そもそも自社のECサイトでスマホでの利用が多いことを前提に、会員管理やポイントシステムで実店舗との連携(オムニチャネル)ができる、などユーザーに有益なコンテンツを提供できる環境が整ってからスマホアプリ化を検討することをおすすめいたします。