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MROとは?MROの基礎知識とMRO市場について解説
MROという言葉をご存知でしょうか?近年では、MROの市場は急速に変化しており、注目すべき市場の一つでもあります。そこで今回は、MROの概要や市場の今後について解説していきます。
MROという言葉をご存知でしょうか?近年では、MROの市場は急速に変化しており、注目すべき市場の一つでもあります。そこで今回は、MROの概要や市場の今後について解説していきます。
MROとは?
MROとは
MROとは、「Maintenance Repair Organization」の頭文字を取ったもので、企業が日常的に購入する備品や消耗品のことを指す言葉です。日本語では、「副資材」「間接材」などと呼ばれています。この概念は、もともと製造業で用いられていたもので、製品を製造するのに直接は関係のない燃料や工具、補修用品を指すものでした。今では製造業に限らず、さまざまな業界で用いられている言葉になっています。
原資材(直接材)との違い
MRO(副資材)を理解するためには、原資材との違いについて知っておく必要があります。
企業が日常的に購入する商品は、「原資材(直接材)」と「副資材(間接材)」の2種類に分けられます。原資材とは、自社の製品を製造する原材料となるものや中間品などを指し、副資材とは製品の製造とは直接的な関係がないものを指します。
副資材の具体例としては、コピー用紙や文具などの事務用品や、ドリルなどの工具、ガソリンなどの燃料が挙げられます。
MRO市場の今後
続いて、MRO(副資材)を取り巻く状況について解説します。
MROの市場規模
まずはMROの市場規模を確認していきましょう。MROの市場規模に関する公的なデータはないため、MROを扱う業界の大手企業の決算資料を参考にしていきます。株式会社モノタロウが2021年12月に公表した決算資料によれば、MROの市場規模は5兆円から10兆円と見積もられています。
業界トップクラスの以下の3社の企業の売上高は以下の通りです。
・山善:約5018億円(22年3月時点)
・アスクル:約4285億円(22年5月時点)
・モノタロウ:約1897億円(21年12月時点)
株式会社山善は、対面販売を行う商社で、アスクル株式会社および株式会社モノタロウはネット通販専門でMROを取り扱う企業です。売上高を見ると、まだ対面販売を行っている株式会社山善のほうが上ですが、ネット通販専門の企業の売上高は徐々に伸びています。
大手企業の中には、いまだにオフィス備品を専門的に取り扱っている専門商社から注文しているところも少なくありません。そういった企業がネット通販を利用するようになれば、今後は逆転していくことも充分に考えられるでしょう。また最近では、Amazonが「Amazon Business」という法人向けの通販サービスの提供を開始し、話題になりました。ネット通販にさらなる注目が集まっています。
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MROシステムの台頭
もう1点知っておきたいのが、MROシステムの台頭です。従来、多くの企業が原資材を調達部門が管理している一方で、副資材は各部門がそれぞれ調達していました。そのせいで、部門間での在庫を共有できていなかったり、それぞれが別の仕入先から仕入れていたりすることで無駄なコストが発生していました。近年ではこの問題を解消する「MROシステム」を導入する企業が増えています。
MROシステムとは、副資材の発注管理や在庫管理のためのシステムです。これまでそれぞれの部門がバラバラに行っていた副資材の調達をシステムを通じて一括で管理することで、無駄を省くことができます。
このように、MROの業界においても業務の効率化が進んでいます。
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まとめ
多くの企業は原資材の調達に目を向けがちで、副資材の調達で無駄が発生している可能性は充分にあります。近年では、副資材のネット通販が急速に拡大しており、副資材調達のあり方が変化しつつあります。この機会に自社の副資材調達について、見直してみてはいかがでしょうか。ecbeingの提供するサービスについて詳しく知りたい方はお気軽にご連絡ください。