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    BtoB ECを活用したカタログサイト構築で業務負荷を軽減
    〜半クローズ型サイトを軸としたマルアイのEビジネス戦略とは〜

BtoB ECを活用したカタログサイト構築で業務負荷を軽減
〜半クローズ型サイトを軸としたマルアイのEビジネス戦略とは〜

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更新日:   公開日:

株式会社マルアイは山梨県に本社・工場を構え、紙製品事業と化成品事業の2事業をメインで行っています。「こころ くらし 包む」をモットーに商品を販売・提供しています。今回取り上げる紙製品事業では、祝儀袋やお年玉袋、封筒や塗り絵などの製造販売をおこなっており、祝儀袋業界ではナンバーワンを誇ります。皆さんも一度は手に取ったことがあるのではないでしょうか。
そんな株式会社マルアイが2023年5月にオープンしたカタログサイトについて、新規で構築された背景から、導入後の効果や今後の展望についてなどを株式会社マルアイ 経営企画部 部長 村松 幸樹 氏にお話していただきました。

株式会社マルアイ 村松 幸樹 氏

業界/業種
紙製品 製造業
運用形態
オープン型(半クローズ型) カタログサイト
導入ソリューション
ecWorks
目的/課題
1日100件来る電話での受注対応をDX化し業務負荷軽減したい。
導入効果
・カタログサイトとして構築し、紙カタログを3分の1ほどに削減
・電話対応の負担を減らせて、業務負荷の軽減。

株式会社マルアイは山梨県に本社・工場を構え、紙製品事業と化成品事業の2事業をメインで行っています。「こころ くらし 包む」をモットーに商品を販売・提供しています。今回取り上げる紙製品事業では、祝儀袋やお年玉袋、封筒や塗り絵などの製造販売をおこなっており、祝儀袋業界ではナンバーワンを誇ります。皆さんも一度は手に取ったことがあるのではないでしょうか。
そんな株式会社マルアイが2023年5月にオープンしたカタログサイトについて、新規で構築された背景から、導入後の効果や今後の展望についてなどを株式会社マルアイ 村松 幸樹 氏にお話しいただきました。

株式会社マルアイ 基本情報

<社名>
株式会社マルアイ
<設立>
昭和22年5月30日
〈事業内容〉
紙製品(祝儀袋、ぽち袋、封筒、レターなど)並びに産業包装用品(食品パッケージ、静電対策パッケージ、半導体用トレーなど)の製造及び販売
〈資本金〉
3200万円
〈所在地〉 本社: 山梨県西八代郡市川三郷町市川大門2603番地

窓ポチ袋・ミニ封筒やミニ祝儀袋

塗り絵「NURIE(ヌーリエ)」

業務負荷軽減のための半クローズ型カタログサイト構築

カタログサイトという立ち位置で「半クローズ型」のBtoB ECサイトを新規で構築された背景と目的について教えてください。

村松氏:弊社の紙製品事業で取り扱う商品は商社・ベンダーなどを通して、店頭に置いていただき販売するケースがほとんどです。そのベンダーからの問い合わせ電話がとても多く、1日に100件も来ることがあり、業務課題の一つでした。その問い合わせの内容は、「商品のスペック」、「在庫の有無」、「在庫がない時の納期はいつになるのか」、「卸値や出荷単位はいくつになるのか」などの基本的なものが多く、このような問い合わせをしなくても、情報を確認できる環境を作らなくてはいけないというところから、サイト構築の検討が始まりました。
その中で、まず「在庫を見せたい」、そして今後は「卸値も公開したい」という点を実現するために、サイトに流入した全ユーザーが商品を見えるようにしつつ、在庫情報などはログイン後にのみ表示ができる半クローズ型にしました。

※半クローズ型(半クローズドサイト)とは、サイト自体はオープンになっており、誰もが閲覧することができるものの、非会員の場合は閲覧できる内容が限定されている方式。 また、商品の販売価格といった詳細情報の閲覧や購入時には会員登録が必要となる場合がある。

ecbeing BtoB(ecWorks)を選定された理由を教えてください。

村松氏:システム検討時は在庫表示という目的が叶えられるシステムを前提として、デザインを自由に表現できる、柔軟性のあるシステムを探していました。
BtoB EC(受注システム)では金額感も合わないものが多い中、ecbeingさんの「ecWorks」というサービスは、低コストかつ弊社の実現したいことが叶えられる機能を搭載しており、選ばせていただきました。
また、今後の運用という点で、ecbeingさんのスタッフに引き続き保守にも携わって頂けるということにも安心感を抱き、ecbeingさんにお願いしています。

ecWorksとは…
業界歴18年のノウハウを持つBtoB ECプラットフォーム『ecbeing BtoB』の導入事例から誕生した、高機能&安価なBtoB ECプラットフォーム。
小規模なカスタマイズも可能。ecbeing BtoBと同水準のセキュリティレベルで安心。

ecWorksについて詳しくはこちら >

コーポレートサイト、ECサイト、カタログサイト、紙・電子カタログ等の複数の媒体がありますが、それぞれの役割について教えてください。

村松氏:サイトの切り分けとしては、コーポレートサイトでは株式会社マルアイ全体の企業理念や会社概要、採用などを発信しています。 ECサイトについては一般消費者(BtoC)をターゲットとし、デザイン性に優れた商品だけに限定して販売しています。
また、紙媒体のカタログも現状毎年更新していますが、カタログサイト構築の影響もあり、以前と比べると冊数は3分の1ほどに減らしています。廃番商品の更新も早く、紙媒体のカタログでは追いつかないため、現在は更新が容易な電子カタログも活用しています。
そして今回カタログサイトもできたので、更新された在庫数や新しい商品を簡易的に周知することができるようになりました。

さらに、カタログサイトは法人向けに作られたサイトではありますが、掲載されている商品の一部に関しては、BtoC ECサイトへの商品詳細導線を設置して誘導しています。実際、カタログサイトからBtoC ECサイトへの遷移も一定数あり、意外と一般消費者の方々もカタログサイトに来て頂けていると改めて感じています。

在庫表示の実現とカタログサイトならではの施策

在庫を表示する仕組みを構築するにあたり、工夫した点について教えてください。

村松氏:この在庫表示の機能は、電話での問い合わせを減らすために構築しました。基本的に在庫は「〇」「△」「×」で表記しており、「△」になると在庫確認の問い合わせが来ます。この「△」のしきい値に関しては、半年おきに各商品SKU単位で見直しをしています。

カタログサイトとして、デザインやコンテンツ、運用面で意識された点を教えてください。

村松氏:見やすさはもちろん、コーポレートサイトなどとの違いも意識しました。 弊社のテーマカラーである朱色から逸脱はできないため、コーポレートサイトなど他サイトとどうしても似通ってきてしまいます。そこで、ヘッダーの並び方を変えるなどして、「紙製品のカタログサイトである」ということをアピールしました。
また、基本的に弊社の商品はデザインや柄が複数あるシリーズという形で販売されます。そのため、個々の商品画像とは別の画像を用いてシリーズの説明をするなど、カテゴリーページの表現の仕方やコンテンツにもこだわりました。そのうえで、特に商品詳細ページにおいての検索性・回遊性も重要視し、サイト内で検索されると予測されるキーワードを商品一つ一つに登録するなどの工夫もしました。

マルアイ公式カタログサイト画面

運用面でいうと、商品数が多い中でどのように商品を管理するのかという点は意識しています。
例えば、弊社では新商品だけでなく、生産終了した商品も廃番になったことを知らせるために一定期間サイト上に載せる必要があります。ただ、ユーザーがサイト内検索をした時に生産終了した商品が表示されるとUI/UXとしてはよくないため、表示されないように設定するなどの工夫をしています。
ちなみに紙媒体のカタログではすでに廃番となった商品は載せないという対応をしていたので、表示されていない商品について知りたいというお客様には、電話での問い合わせでしか回答ができていませんでしたが、現在のカタログサイトであれば、問い合わせをせずに廃番の情報も知ることができます。
このこだわりの結果として、社内からの反響が大きく、「すごく良くなった」、「見たいものがすぐ見ることができるようになった」という声が出ています。

ecbeing BtoB(ecWorks)をご利用になられて利便性を実感いただけた機能について教えてください。

村松氏:機能面では、商品情報の拡張性が高い点で利便性を感じています。弊社の商品は細かいスペックもあり、一般的な商品情報項目では足りない部分がありましたが、そこもecWorksでは補うことができました。
また今回は、ログインしないと表示できないコンテンツも作成したので、その部分の出し分けができるところもありがたいポイントです。
そして、弊社にはデザインができるメンバーがいるからこそではありますが、バックオフィスでCMS(コンテンツマネジメントシステム)やフリーページなど細かい部分に手を入れられる点も良かったです。他にもタイムアウトの時間設定などもでき、ecWorksは痒い所に手が届くシステムだと思います。

カタログのDX化で問い合わせ削減

サイト構築によって得られた効果について教えてください。

村松氏:まだオープンして間もないので業務効率化について具体的な数字はまだ出せていないのですが、やはり社内で使ってもらえることが多くなったというのをとても実感しています。そして、紙媒体のカタログを3分の1ほどに減らすことができたことにも寄与していると思います。さらに、業務負荷の軽減効果も大きいと感じていて、電話対応の負担を減らせてきているので、引き続き問い合わせを減らせるようにカタログサイトを活用していきたいと思っています。

今後ecbeingを活用し、取り組んでいきたい構想について教えてください。

村松氏:今はまだできていない卸値の表示をできるようにしていきたいです。現時点では卸値の価格マスタが表示できる状態ではないので、基幹システムのところからにはなりますが、調整していきます。
そして、やはり注文機能を活用していきたいです。現時点ではファックスで受注をしていて、ヒューマンエラーで抜け漏れが起きてしまう場合があります。注文機能を利用することで抜け漏れを失くし、回収管理にも活用したいと考えています。

また、まだ準備中ではありますが「販促情報」ページも活用していきたいと思っています。弊社では、店頭に置くような商品POPなどを商社やメーカーに提供しています。「販促情報」ページでは、どのようなPOPを店頭に置けば見栄えが良くなるのかなどを弊社から発信する、ということを大々的に実施したいと考えています。今は営業から法人のお客様に紹介をしているのですが、今後は法人のお客様からも情報を得ることができる環境を作り、「これが欲しい」と言ってもらえるようにしたいと思っています。

これからEC・カタログサイトの構築を検討している方にアドバイスがあればお願いします。

村松氏:ecbeing BtoBではやはり注文システムを求めている事業者が多いかと思いますが、カタログシステムとしてもすごく優秀です。特にecWorksであれば、価格を抑えながらサイトを構築することができるので、カタログサイトを作ることを考えている方は、検討してみても良いと思います。



――
株式会社マルアイ
村松 幸樹 氏


「マルアイ公式カタログサイト」はこちら


●取材・文:岡田 美生





  

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