3年連続で売上げは右肩上がり!それを支えるecbeingの運用支援。
ユーザビリティーの向上と商品企画に良いサイクルが生まれていると実感しています。
井村屋株式会社
山路 明 様(写真右)
EC運営責任者(写真左)
※本人のご意向で本名とお顔は伏せさせていただいております
1896(明治29)年創業。
本年、2017年に、創業120年、会社設立70周年を迎える。
井村屋は、菓子・食品・デイリーチルド・加温・冷菓・冷凍菓子・冷凍食品の7つの流通事業とフードサービス事業で事業を展開。
全ての流通形態(常温・冷凍・冷蔵・業務用)に対応できる販売網と開発・生産・技術を有することの強みを活かし、お客様に「おいしい!の笑顔をつくる」を経営理念に商品作りに取り組んでいる。
水ようかん・ようかん・カステラ・ゆであずき・お赤飯の素・豆腐・肉まん・あんまん・あずきバー・アンナミラーズetc 沢山の商品が永く愛され続けている。
- 井村屋ウェブショップhttp://www.imuraya-webshop.jp/shop/
リニューアルの背景
目まぐるしい市場の変化に対応するべくリニューアルを決意
旧ECサイトは2006年にフルスクラッチで構築したシステムでスタートし、2014年にフルリニューアル。
この当時はまさに、スマートフォンやタブレットが急速に普及してきたタイミングと重なったことで、これらの新しいデバイスへの対応が早急に求められました。
それは、Google Analyticsで各デバイスからのアクセス割合の変化として如実に表れてきたからです。
みるみるうちに、PCのアクセス数をスマートフォン&タブレットのアクセス数が上回っていき、その結果、PC4:スマートフォン&タブレット6の割合になっていきました。
この目まぐるしい市場の変化に対応したくても、旧システムが、これらのデバイスに対応できないことが発覚。
また、フルスクラッチが故にバージョンアップも出来ず、追加開発での対応は、かなりコストがかかる点など、急激な市場の変化に順応していくためには、解決しなくてはならない問題が多く、その状況を打破するべく、リニューアルプロジェクトが発足しました。
ecbeing採用の決め手・ポイント
業界を熟知しており、スピード感をもってプロジェクト進行できると確信
リニューアルを依頼するベンダーは、まずはリニューアル以前に使用していたフルスクラッチでシステムを構築してくれたベンダーへ相談、合わせて、ECサイト構築ベンダーの企業ホームページの導入実績を参考に、競合や同じ業種の実績が多いところを調査し、ベンダーを探しました。
最終的に3社でのコンペとなり、
○リニューアル費用と、ランニング費用における納得感
○今後の技術革新への対応力(トレンド性の高い機能が実装されていた)
○ベンダーの持っている経験値&実績
などを評価しまして、ecbeingに決めました。
特に評価した点は、食品メーカーのECサイト構築実績が非常に豊富だったことです。
メーカーの直販というのは、小売業様や卸売業様との関係値を崩さないための配慮など、メーカー特有の様々な課題があります。
それらを理解した上でシステムを構築したノウハウが多くあったので、ecbeingと他社では、商談時のスピード感に差が出ていました。
ecbeingは業界のことを一番熟知されており、信頼できると評価しました。
構築時に苦労された点
税率改定と重なり商品データの移行作業に苦戦
「ゴールドあずきバー」シリーズ
商品データの新規登録作業が一番大変でした。
当時200点近い商品数があり、PC用とスマートフォン用それぞれ画像登録する必要がありました。また、税抜き表示から税込み表示になったことによる再計算や、リニューアル前のフォーマットとのマッチング作業など、単純作業とはいえ、少人数でミスが許されない作業を、現行サイトの運用と並行しながらこなすのには大変苦労しました。
構築時の対応
様々な要望にも事例をもとにした代替提案
構築時の対応としては、弊社からの様々な相談や要望に対して、丁寧に対応していただきました。
「他社ではこのようにして運用で対応している事例がありますが如何でしょうか?」といった、単純にカスタマイズするのではなく、運用でカバーする選択肢の判断材料となる代替案を提案してもらえたので、リニューアル後の運用をイメージしながら納得してプロジェクトを進められました。
導入後の効果
ユーザビリティーの向上と商品企画に良いサイクルが生まれていると実感
「やわもちアイス」シリーズ
2014年にecbeingでのリニューアルがローンチし、今年で導入3年目になります。
システムがecbeingに変わったことで、各デバイスで「見やすくなった」ことが大きいです。ユーザーファーストの見せ方が実現できたことにより、
「見やすくなったから、新たなチャレンジ(セットのような企画もの)が出来るようになった」
「だから見せたい商品を重点的に見せられる(見つけて貰える)ようになった」
という良いサイクルが出来てきたことを実感しています。
3年連続で売上げは右肩上がり!
それを支えるecbeingの運用支援
弊社では、ecbeingにシステムだけではなく、
○TOPページのバナー制作
○商品のLP(ランディングページ)制作
○HTMLメールのテンプレート制作
○カテゴリ画像の制作&設定
といった、デザイン制作の運用支援もお願いしていますが、非常に満足しています。
その理由としては、デザインの出来もすばらしいですが、ecbeingの経験値をもとに、一緒になってデザイン制作をして貰えるというところが大きいです。
自社だけでデザイン制作していくためには、ノウハウが無いと、どうしても発想に限界があり、行き詰ってしまう状況に陥りがちですが、競合他社含めて、幅広い業種・業界の事例を多く持たれているので、そのような心配が無くとても頼りにしています。
特殊な商品をECサイトで売り出す際には、店頭で販売員が丁寧に接客しているかのように、エンドユーザーに対して、しっかり商品の説明をして、いかに魅力を伝えて納得して購入していただくかという、商品ページのデザイン設計が非常に重要になりますが、ecbeingさんに相談できることで、弊社スタッフのモチベーションもあがり、こちらの意思を反映しつつ、しっかり結果を残すページやバナー作成を協力してもらっています。
経理作業の劇的改善
リニューアル以前は、売上計上した後の集計結果が、実際の在庫数や入金額と合わないケースが多々あり、どこで間違ったかを追うのに時間がかかるなど、大変苦労をしていましたが、ecbeing導入後、大きく改善されました。
具体的には、これまで手作業で管理していた、在庫データや売上データが、CSVダウンロード出来るようになったことで、人為的なミスが無くなり、業務効率が改善できたことと、商品の動きが簡単にデータ化できるようになったことで、受発注作業の裏付けが簡単にとれるようになりました。
例えるなら、世の中にはじめてエクセルが登場したくらいの劇的な変化がもたらされました。
今後の展開など未来の展望
サービスサポートをより充実させたECサイトであり続けるために
メーカー直販ということで、今後はいつでも買える環境(ECサイト)を用意しているというサービスサポート的な立場で運営していくのか、売上中心の運営でいくのか、戦略を決めかねている状況です。
現状、「サービスサポートとして、お客様の満足度があがった結果、売上があがっているのではないか?」という仮説はたてておりますので、今後も、サービスサポートをより充実させたECサイトであり続けたいとは考えております。
例えば、弊社の売れ筋である「あずきバー」や「やわもち」ですが、全種類を量販店様やコンビニエンスストア様でお取り扱いいただく事はほぼ不可能ですが、ECサイトでは販売する事が可能です。
さらにECサイト限定で、全種セットの販売をすることもサービスサポートの一環として可能です。
このように価格以外で、お客様に提供できるサービスメリットは沢山あります。
また、これらの実施結果については、売上だけではなく、SNSで寄せられるお客様からの声からも読み取れますので、SNSもうまく活用しながら、次回の企画につなげていきたいと思っています。
今回のリニューアルは、独自カスタマイズ無しで、ecbeingの標準機能のみで導入していただきましたが、サイトの安定稼動はもちろん、井村屋様のリニューアルの目的であった、デバイスごとのUI改善や、経理上の業務負荷を劇的に軽減することができました。
さらには、システムだけではなく、100名の体制を誇る企画制作部に運用支援のご依頼をいただいている、デザイン制作についても、高いご評価をいただき、非常に良い結果を残すことができたプロジェクトだったと感じております。
山路 明 様
EC運営責任者(本人のご意向で本名は伏せさせていただいております)
をはじめとした井村屋様のプロジェクトチームの皆様のご尽力あっての事と深く感謝しております。
今回のプロジェクトで1番ご苦労の多かった、EC運営責任者様の本名については、ご本人から「SNSの運営も兼務しているので、SNS上のキャラクターイメージを崩したくないので伏せてください!」という熱意のこもったご意向で伏せさせて頂いておりますが、井村屋様の高いプロ意識を感じ、筆者も大変感銘を受けました。
ご導入いただいてから3年目、井村屋様のECサイトの売上は毎年右肩上がりに好調な推移をされております。
井村屋様のEC運営責任者様もおっしゃっておられましたが、マーケットも変化しており、昨今、冬場のアイスクリームの売上の伸びや、少し価格が高い商品でも顧客満足度が得られれば商品が売れるようになっているなど、かつての1円単位で価格を争う時代は終わりを告げ、本物志向なお客様にしっかり自社商品の付加価値をアプローチすることが重要となります。
そのようなマーケットの変化に柔軟に対応していくべく、今後も弊社でシステム、インフラ、デザイン、マーケティングと、ワンストップでしっかりサポートさせて頂き、良い結果が出せるように尽力したいと考えております。
最後に、今回のプロジェクトを終えられて、同じようにメーカー直販のリニューアルを検討されている企業様へ実体験をもとにワンポイントアドバイスを頂いております。
皆様の今後のプロジェクトに是非ご活用いただければ幸いです。
目的を明確にして、決してブレさせない!
企業の立ち位置によって運用方法は変わると思いますが、まずはブレない目的を持つことだと思います。良く言われる「目的と目標が入れ替わる」パターンの注意です。
目的をゴールとして、目標は、ゴールまでの中間地点と位置付けることを徹底してください。
そうすることで、目的がブレなければ、完成後に気づいた事、目的への道筋の修正、チャレンジポイント等が考えやすくなると思います。
また、他社のECサイトはもちろん参考にしますが、そのサイトから真意を読み取ることです。
先に話したように、サービスサポートとして動いているのか売上主義で動いているのか、それともさらに先を見た上で現在の運用方法なのか・・・。
これをしっかり読み取らないと、参考にしても得られる情報が変わってきてしまうので注意が必要です。(EC運営責任者様 談)
ぬいぐるみは、井村屋様のオリジナルキャラクター「アズキキング」。