ECサイトでも活用できる! 国内で人気のポイントサービス5選
ECサイトはもちろん小売業をはじめ、電力会社や銀行など多くの企業が導入しているポイントサービス。なかでも多様な連携先でポイントを貯めて利用できる「共通ポイントサービス」は、新規参入する事業者が急速に増えており、ポイントサービス市場規模は今後も拡大し続けると予想されています。
今回は、国内で人気の高いポイントサービスを5つピックアップしてご紹介します。
国内で人気のポイントサービス5選
Tポイント
Tポイントは、「TSUTAYA」などを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社が展開するポイントサービスです。自社運営する「TSUTAYA」などの店舗や自社で運営するECサイト「T-MALL」を経由して買い物をすることでTポイントが貯まります。
自社の店舗以外でも、スーパーやコンビニエンスストア、ガソリンスタンドをはじめ、インターネットサービス、銀行、クレジットカード決済など、日常生活のさまざまなシーンで利用できる共通ポイントです。
また国内だけではなくハワイやグアム、韓国など海外でも使える点もメリットで、観光地のショッピングセンターや飲食店など多くの店舗と提携しています。
他社で貯めたポイントをTポイントに交換できるので、利用できる連携先が増え用途の幅が広がります。
また2016年にはオンライン決済代行サービスを行っている企業が、ECサイト向けにTポイントを貯めたり使ったりできるプログラムの提供を開始しました。
ポイント付与数はサイトによって異なりますが、1ポイント=1円から使用できるためTポイントの利便性がさらに高まり、ユーザーの購買意欲向上にも繋がることが期待されています。
Pontaポイント
株式会社ロイヤリティマーケティングが運営する、Pontaポイントも全国の提携店舗やインターネットサービスなど、多くのシーンで貯めて利用することができる共通ポイントです。
ローソンやゲオ、ケンタッキーフライドチキンなどの提携店を利用した時はもちろんのこと、チケット共同購入サイト「ポンパレ」でもPontaポイントを貯められます。
その他にも楽しくポイントが貯められるゲーム、アンケートに答えるだけでポイントがもらえるサービスなどがあるので、商品を購入しなくてもスキマ時間を使って貯めることができます。
また他社のポイントをPontaポイントに交換したり、Pontaポイントを他社ポイントに交換したりできるので、ポイントの利用範囲が拡大します。
楽天スーパーポイント
共通ポイント市場はTポイントとPontaポイントの2大勢力が続いていましたが、2014年に楽天が参入したことで構図が変わりました。
楽天スーパーポイントも街での買い物やオンラインショッピングなど、あらゆるシーンで貯めて利用することができます。
出張や旅行の際は「楽天トラベル」で予約するとポイントが貯まり、資産運用の際に「楽天証券」で取引することでも獲得できます。また「楽天レシピ」にレシピや料理を作った感想を投稿するだけでポイントを受け取ることもでき、普段の生活の中で自然とポイントが貯まる仕組みが魅力です。
さらに楽天は会員プログラムがあるので、よりポイントを貯めやすいというメリットがあります。楽天PointClubでは、ポイントの獲得数と獲得回数に応じて5つの会員ランクが設けられており、ランクごとに「お誕生日クーポン」をはじめお得な特典があるためユーザーのポイント獲得意識も高まります。
その他、市場アプリや楽天カードを使えば楽天市場でのポイント倍率が高まるサービスや、対象の楽天サービスを利用することでポイントがもらえるサービスを提供しています。
また楽天は楽天市場でのサービス以外にも、ECサイトの決済時に利用できる「楽天ペイ(オンライン決済)」というサービスも行っています。
このサービスは、楽天会員IDとパスワードを入力するだけで楽天に登録しているクレジットカードから決済できるだけでなく、楽天スーパーポイントの利用や獲得もできます。既に多くのECサイトで導入されており、楽天ペイを導入したことで楽天会員のIDでログインができるようになり、新規ユーザーの購入促進やカゴ落ち防止に繋がっているようです。
Amazonポイント
Amazonでしかポイントを貯めることができないので、共通ポイントと違って利用シーンが限定されてしまいますが、ポイントの有効期限は注文するごとに1年間延長されるため、Amazonをよく利用するユーザーにとっては嬉しいサービスです。
nanacoポイント
nanacoポイントは株式会社セブン・カードサービスが提供するポイントサービスで、全国の提携店舗でnanaco払いをすることで貯められます。セブンイレブンやイトーヨーカドー、デニーズなどでは支払い時にその場で貯まり、ビックカメラやロフトなどでは後日ポイントを受け取れます。
貯めたnanacoポイントは電子マネーに交換することで利用できます(※オムニ7サイトでは電子マネーに交換せずに利用可能)。
またnanacoポイントは「セブンネットショッピング」でも利用でき、nanacoカードで貯めたポイントを使ったり、セブンネットショッピングで貯めたポイントを電子マネーに変換して店舗で使ったりすることもできます。
今後も目が離せないポイントサービス
ポイントサービスは生活を続けるうえで欠かせない買い物や光熱費、通信費の支払いといった多くの消費者行動から、レシピ投稿、アンケート回答など消費を伴わない領域にも浸透しています。
ここ数年、ポイント市場は大手企業の業務提携やサービスの拡大など大きな変化を見せています。
日本人はポイントが大好きだと言われています。ポイントを使ってお得に買い物ができることでユーザーの購買意欲は高まるので、ポイントサービスはECサイトを運営するうえで重要な鍵となります。
自社ECサイトのポイントもありますが、大手共通ポイントの導入でもユーザーの幅は広がるので、今後も大手共通ポイントサービスの動向を確認しながらECサイト運営の参考にしていきましょう。