ECサイトにおけるアフィリエイト広告で売上アップするためのポイント
ECサイトの広告にはリスティングやリマーケティングなどさまざまなものがありますが、その中でも費用対効果が高く、低リスクで運用できるのがアフィリエイト広告です。扱っている商材によって向き・不向きはありますが、効果的に運用できれば新規ユーザーの獲得や売上アップが期待できます。
今回は、アフィリエイト広告で売上をアップさせるために必要な施策や報酬金額の目安などについてご紹介します。
アフィリエイト広告とは
アフィリエイトとはサイトに特定の商品やサービスといった広告を掲載し、ユーザーがその広告を経由して商品を購入したときに報酬を受け取れる成果報酬型の広告です。
広告出稿を依頼する「広告主」、広告主から依頼を受けて広告を配信する「ASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)」、ホームページやブログなどで広告を紹介する「アフィリエイター」に分けられ、ユーザーが商品やサービスを購入すると広告主は利益を得られます。
通常の広告よりも費用対効果が高い
通常、広告は掲載した時点で費用が発生しますが、アフィリエイト広告はコンバージョンがあったときにのみ広告費を支払います。そのため元手が比較的安く、リスクも抑えながら広い範囲で商品を宣伝することが可能です。
また、アフィリエイターに支払う報酬も自由に決めることができるので、予算の範囲内で出稿できます。
そのほかにもASPを使用することで、広告掲載の依頼や交渉などの手間をかけずに多くのサイトに商品を紹介してもらえるといったメリットもあります。
アフィリエイターに動いてもらうことが大切
アフィリエイトで成果が出なくてもアフィリエイターへの報酬の支払いはありませんが、ASPの利用には月額費用がかかるケースも多いので、成果が出せないと月額費用の支払いだけがかかり費用対効果が合わないこともあります。そのためアフィリエイト広告で成果を出すには、成果を出せるアフィリエイターに選ばれることがポイントです。
アフィリエイターはASPに出稿された広告の中から好きなものを選ぶため、数ある広告の中から選んでもらうには、報酬や掲載する商品が魅力的であることが重要です。
アフィリエイトに向いている商材
アフィリエイト広告はどのECサイトでも効果が期待できるものではなく、業種や商材によっては向いていない場合もあります。
例えば対象地域が狭く主要都市を抑えていなかったり、対象ユーザーの年齢層が高い場合など、条件が限られていたりする商材はアフィリエイト広告に向いていません。また短期間でのプロモーション、高額商品、BtoBなどにも不向きです。
反対に、アフィリエイトサイトの多くは個人向けに作られているサイトのため、BtoC企業には向いています。特に化粧品やダイエット商品などの美容系商材、クレジットカードといった金融系、株やFXといった情報系の商材は検索を行うユーザーも多いため向いている傾向にあります。
アフィリエイターに対する報酬の決め方
報酬はアフィリエイターが広告を選ぶときに参考にする大きな要素なので、予算や他社の設定金額などを考慮して適した金額を決めることが必要です。
報酬の種類
アフィリエイトの報酬は商品やサービスが購入されたときに発生する「成果報酬型」、広告がクリックされた時点で成果達成となる「クリック報酬型」に大きく分けられます。
送客するだけで成果が出せる「クリック報酬」はハードルが低いためアフィリエイターにも選ばれやすく、短期間で多くのユーザーを集めたいときに向いています。しかし、その後の商品購入やサービス利用に至らないケースもあるため、運用上のルールをしっかり決めておく必要があります。
報酬の決め方
アフィリエイターは高い報酬の広告を好みますが、新規ユーザー獲得の仕組みができていないまま高額に設定してしまうと、予想以上の送客があった場合に費用が無駄になってしまいます。
新規ユーザーを獲得して売上アップを目指すのであれば、新規獲得にかけられる予算を算出してから報酬額を設定しましょう。予算はリスティング広告のCPAを元に、リピート率や一人当たりの購入単価なども考慮して期待売上を上回らない範囲で設定することが必要です。
また報酬額にはASP使用手数料も含まれるので、30%ほどを目安に加味して価格設定を行いましょう。
報酬の目安
報酬の相場は業種によって異なるので、ASP全体や競合他社の報酬額を見ながら設定する必要がありますが、ここでは一部ジャンルの報酬相場についてご紹介します。
コスメジャンルで新規ユーザー獲得を主な目的としたアフィリエイトの場合、お試しセット購入額の150%前後と高めの設定です。また、ダイエットや健康食品ジャンルも高額に設定している企業が多く、初回購入の場合には商品金額の500%を設定している広告主もいます。
ファッションでは公式サイトの場合は購入額の5〜10%、複数のブランドを扱うモール型の場合は5%前後が相場ですが、近年人気が高まっているファストファッションを扱うサイトでは20〜30%のところもあります。
アフィリエイト広告で売上アップを図るには
アフィリエイト広告は、アフィリエイター任せにしていては売上アップは望めません。魅力的な広告を作成したり信頼性を高めたりして、アフィリエイターが紹介したくなるような環境を整える必要があります。
競合他社よりも高い報酬額の設定
ASPには多くの企業が出稿しているので、アフィリエイター獲得には他社よりも報酬金額を上げるのが効果的です。報酬はアフィリエイターのモチベーションにも繋がっているので、より金額が高い広告の方が積極的に紹介してもらえる可能性が高くなります。
しかし報酬金額を適切に設定しないと、成果が出るほど広告費がかかり売上に影響してしまうので予算の設定はしっかり行いましょう。
魅力的な広告やECサイトの作成
広告はもちろんですが、商品ページといったECサイト自体のクオリティを向上させることも大切です。季節やトレンドに合ったLPの作成やアフィリエイト市場に合った商品の選定など、細かく対応していきましょう。クオリティを上げることでアフィリエイターの目に留まりやすくなり、信頼性アップにも繋がります。
またキーワード設定や紹介したくなるようなキャッチコピーの作成も、ASP内で検索されやすくするために重要な要素の一つです。
アフィリエイターとのコミュニケーション
ASPが抱えるアフィリエイターは個人でサイト運営をしているユーザーなので、コミュニケーションをとり、選んでもらう可能性を上げるのも効果的な方法です。
アフィリエイターだけでなく、ASP担当者ともしっかりコミュニケーションをとることでアフィリエイターを紹介してもらったり、セミナーや座談会などで直接交流したりするのも有効です。場合によっては高い宣伝効果を持つアフィリエイターと出会えることもあるので、積極的にコミュニケーションをとってみましょう。
アフィリエイト広告運用にはきめ細かい対応が不可欠
アフィリエイトで成果を出すにはASPやアフィリエイターとの提携が欠かせないため、積極的に紹介してもらえるように報酬金額の設定や広告の作りこみ、コミュニケーションなど細かい対応が必要です。特に多くのアフィリエイターに動いてもらうことが売上アップへ繋がるので、アフィリエイターのモチベーションを維持するような報酬設定を行ったり信頼関係を築いたりするのは重要なポイントです。
アフィリエイト広告はうまく運用できれば広告費やリスクを抑えて出稿できるだけではなく、口コミによる拡散効果も期待できます。多くの企業が実施しているので、利用を検討してみてはいかがでしょうか。
【参考】ecbeingパッケージのECサイト構築事例
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