越境ECのスタートに最適なマーケットプレイス『eBay』
日本市場の成長率の低迷や競争の激化により、海外市場に目を向ける日本企業が増えています。自社製品を海外に販売する『越境EC』に参入し、成功を収めている日本企業の例も少なくありません。
今回は、これから越境ECを始めようとしている企業に最適なマーケットプレイスである『eBay』についてご紹介します。
・『eBay』とは?
・『eBay』の特徴
>世界中のユーザーを相手にできる
>バイヤーも集まってくる
>オンライン決済サービス『PayPal』を採用
・『eBay』で売れる商材は?
・『eBay』に出店するには?
>『eBayストア』とは?
・スタートアップとして最適な『eBay』
『eBay』とは?
『eBay』は、アメリカのeBay社が運営するインターネットオークションサイトです。
インターネット黎明期の1995年からサービスを行っている老舗サイトで、世界200ヶ国から1.7億人以上のアクティブユーザーが集まり、世界最多の利用者を誇っています。
eBayの2016年における流通総額は約9兆円で、Amazonグローバルの流通総額16兆円には及ばないものの、日本のヤフオク!の流通総額8,896億円と比較すると10倍もの規模がある巨大なマーケットです。
eBayは元々CtoCが中心のオークションサイトでしたが、近年では企業や業者も多数出品しており、越境ECのマーケットプレイスとして注目が集まっています。
『eBay』の特徴
越境ECをスタートさせる時、自社サイトで世界中のユーザーからアクセスを集めるのは困難ですが、すでに世界中のユーザーが集まっているeBayの集客力を活用すれば、スムーズに越境ECに参入することが可能です。
越境ECを行う企業から見て、eBayにはどのような特徴があるのか見ていきましょう。
世界中のユーザーを相手にできる
eBayはアメリカのサイトですが、事実上の公用語である英語が用いられているので、英語圏のユーザーはもちろんのこと、英語圏以外の世界中のユーザーも集まっています。
バイヤーも集まってくる
eBayを使って買い物をするのは個人ユーザーだけではありません。eBayで商品を仕入れ、自国で販売する業者(バイヤー)も多く集まっています。
eBayに出店すれば世界各国のバイヤーと接点を持つことができ、販売チャネルを大幅に拡大できる可能性を秘めています。
オンライン決済サービス『PayPal』を採用
海外取引で不安材料となるのが決済にまつわるトラブルですが、eBayでは決済に『PayPal』を採用しており、安心して取引を行うことができます。
『PayPal』とは、金銭の授受をPayPalが仲介し、取引先にクレジットカード番号を知らせることなく取引が行える決済サービスです。
『eBay』で売れる商材は?
eBayでよく売れている商品には、エレクトロニック関連(PC/タブレット/モバイル機器)、コレクタブルズ関連(収集品)、ファッション関連(服/シューズ/アクセサリー)、ホーム&ガーデン関連(家電/家具/園芸用品)などがあります。
日本の製品では、書籍や雑誌、衣類やアクセサリー、CD/DVD、中古ブランド品などがよく売れています。また自動車やバイクのパーツ、アニメ関連グッズ、フィギュアなども高く評価されており人気です。
世界的に見て「Made In Japan」や、日本から出品された商品は高く評価されています。たとえ日本国内では注目されないようなものであっても、海外では驚くほど高額で取引されることも珍しくありません。
『eBay』に出店するには?
世界中のユーザーに販売できる可能性を秘めたeBayですが、出店はとても簡単です。以下の手順でアカウントに登録すれば、eBay上での販売や購入が可能になります。
出品の際に各種手数料が発生しますが、アカウント登録料は無料です。
1. ユーザー情報の入力
アカウント登録画面から、氏名とメールアドレス、パスワードを設定します。
2. 確認メールの送付
登録したメールアドレス宛にeBayユーザーIDが送られてくるので、IDとパスワードを入力してeBayにログインします。
3. 追加情報の登録
ビジネスとして利用する場合には、登録ページにて『ビジネスアカウント』を選択し、ショップ名や販売する商品の種類、住所等の追加情報を登録します。
『eBayストア』とは?
eBay上に自社のショップのページを持つことができるサービスが『eBayストア』です。
『eBayストア』を開設すると、出品の際にかかる手数料が割引きになったり、ストアページのデザインをカスタマイズできたり、売上向上に役立つマーケティングツールが提供されたりといった特典があります。
特にマーケティングツールは、オーダーディスカウント(例:100$以上お買い上げで20%OFF)や、クーポンの発行、配送ディスカウント(例:50$以上お買い上げで通常配送料無料)といった、販促用プロモーション機能が用意されているので、本格的に越境ECを行う際には『eBayストア』を開設するのが良いでしょう。
スタートアップとして最適な『eBay』
越境ECに限らず、新たなビジネスを始める際には「トライアル&エラー」が欠かせません。まずは小さな投資から始めて、課題を一つひとつクリアしながら徐々に規模を拡大していくほうがリスクも軽減できます。
その点では初期費用がかからないeBayへの出店は、越境ECのスタートアップとして最適といえます。まずはeBayに登録し、自社商品をいくつか販売してみましょう。思わぬ商品に人気が集まるかもしれません。
⇒越境ECとは? メリット・デメリットから具体的な事例まで徹底解説
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