定期ECサイトは独自のカスタマイズ必須! ecbeingの構築事例
ECサイトを運営していく上で、最低限の売上確保は、EC事業を行っていく上で重要です。
売上の確保を図るには、リピート注文の獲得や、新規顧客の開拓などさまざまな方法がありますが、その中でも特に効果的なのが「定期購入顧客」をどれだけ増やせるかです。
ECサイトに定期購入の機能を導入することで、売り手と買い手の双方にメリットのあるECサイトを構築することができます。
今回は定期購入のメリットや、定期購入を導入する際に必要となる機能、そして構築事例などについてご紹介します。
定期購入の現状
さまざまな先進的取り組みでEC業界をリードするAmazonでは、「定期おトク便」というサービスを展開しています。
商品注文時に「定期おトク便」にチェックを入れて注文することで簡単に定期購入の申込みが完了し、最大10%割引や、配送料が無料になる特典を受けることができます。お届け頻度の変更やキャンセルも簡単です。
また、次世代の定期購入サービスともいえる新たな取り組みも始まっています。それが「Amazon Dash Replenishment」です。
家庭で日々使用する消費財の残量を自動で計測し、残りが少なくなると自動でAmazonに再注文してくれるホームデバイスが発売され、話題となっています。
「Amazon Dash Replenishment」に対応したホームデバイスは、現時点では電動ハブラシやウォーターサーバーなどに限られていますが、今後対応製品が追加されていくでしょう。
定期購入の種類
定期購入は、元々通販業界においては古くから存在し、さまざまな形態やサービスが存在しますが、大きく分けると以下の2つのタイプに分類されます。
ひとつは「単品定期」と呼ばれ、その名の通り1つの商品を繰り返し購入してもらう販売形態です。主に化粧品やシャンプー、サプリメント、健康食品、飲料といった商品に多く見られ、消費財を毎回注文する手間が省けるという利便性があります。
もうひとつは「頒布会(はんぷかい)」と呼ばれる販売形態で、毎回異なる商品を定期的にお届けするサービスを指します。主に食品を中心とした季節ものの商品や、日本酒やワインなどで多く見られ、「今回はどんな物が入っているかな?」という、開封する楽しみが付加されている点が特徴です。
定期購入と相性の良い商材とは?
定期購入には、相性の良い商材とそうでない商材があり、導入の際には精査が必要です。
定期購入に向いているのは、化粧品やコスメ関連、洗剤などの日用品、サプリメント、食料品全般、ペットの餌といった、リピート購入しやすい商品が挙げられます。
また、飲料水やお酒、紙おむつ、トイレットペーパーなど、日常的に使用する消費財のなかでも重たいもの、かさばるものは、買い物の際に労力がかかるので、定期購入のニーズがあります。
定期購入のメリット
消費者から見た定期購入のメリットは、何といっても割引や特典が受けられる点が大きいでしょう。また買い物に出かける必要がなく、持ち運ぶ労力がかからないことや、都度商品を注文する手間が省ける、買い忘れを防げるといった点も魅力となっています。
EC事業者側にも定期購入を導入するメリットがあります。リピート顧客を獲得することができるため、売上アップに貢献。売上見込みも立てやすく、EC事業の安定化にもつながるのです。そして在庫管理や顧客管理がしやすくなるといったメリットもあります。
定期ECサイトの構築方法
定期購入を導入する方法は、ECサイトの形態によって異なります。
フルスクラッチ型のECサイトの場合、後から定期購入の機能を追加するには手間やコストが余計にかかるケースがあるので、設計段階から定期購入を視野に入れておくのがベターです。
パッケージでECサイトを構築している場合は、そのシステム会社(ベンダー)が定期購入のカスタマイズの実績があるかどうかが重要です。システム会社のカスタマイズ実績がない場合は、パッケージ変更を検討したほうが良いです。定期購入を導入する可能性があるのなら、定期購入の実績が豊富か?ということを事前に確認しておきましょう。
カートASPでECサイトを運営している場合も同様です。ASPは初期費用を抑えてECサイトを開設できる利点がある一方、独自のカスタマイズができません。ASPカートに定期購入の機能があったとしても、自社が思い描いている定期サービスを実現できないことが多いので、注意が必要です。
定期ECサイトに必要な機能
ECサイト上で定期購入を実現するには、独自の機能が必要になります。購入間隔を選択・変更する機能や、割引設定、発送漏れを防ぐリマインダー、ステップメール、アップセル・クロスセル機能などが挙げられます。
特に購入間隔を選択・変更する機能は重要です。消費者からすると、マイページ上での変更は当たり前と思われがちですが、実は裏側のシステムで、決済関連、再与信、データの洗い替えなどの大きなデータ変更が発生しており、カスタマイズ可能なECシステムでないと、お客様へのサービス向上が難しくなってしまう場合があります。
他にも、定期購入●回目の注文に限り、金額を値下げしたり、累計の注文回数によってサービスを付与したりするなどの機能についても、実は非常に複雑な仕組みになってきます。
定期購入のECサイトを構築する場合は、自社で行いたいサービスを明確にし、それを実現できるECシステムを導入しましょう。
ecbeingの構築事例
ecbeingは定期購入に特化した機能を備えています。ecbeingを使って定期ECサイトを構築した事例をいくつかご紹介します。
【エトヴォス】
https://etvos.com/
化粧品製造・販売を行う株式会社エトヴォスが運営する公式ECサイトでは、定期コースで商品を購入すると「10%OFF」「送料無料」の特典を受けることができるようになっています。
またお届けサイクルを選択でき、いつでも変更・休止・解約が可能なので、ユーザーの心理的負担を軽減して、気軽に定期コースに申し込みを行えるよう工夫されています。
また決済時にはAmazonアカウントで支払いができる「Amazon Pay」が実装されています。
【プレミアアンチエイジング】
https://www.duo.jp
プレミアアンチエイジング株式会社が展開するコスメブランド「D.U.O」の公式ECサイトは、トップページに主力商品「ザ クレンジングバーム」のバナーを置き、「定期便コース50%OFF」という初回限定サービスを展開しています。
「ザ クレンジングバーム」で新規顧客を集め、リピーターには毛穴ケアや美容液といった別の商品を販売するクロスセルが実現されています。
定期購入を導入して売上アップにつなげよう
ecbeingの導入事例からも分かるように、定期購入で成功するポイントは、初回お試し価格などの魅力的なキャンペーンで新規顧客を獲得し、顧客をファン化してリピート注文につなげることです。
そしてお届けサイクルの変更や休止、解約をしやすくするなどの使い勝手を追求し、顧客に不安感や心理的負担をかけない仕組み作りも重要です。
定期購入サービスを導入して、ECサイトの売上アップを図ってみてはいかがでしょうか。