WordPressでECサイトを作るのはアリ?

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webサイトを制作する際、代表的なCMSとして世界中で利用されているのが「WordPress」です。無料で利用できるだけでなく、自由度や拡張性が高いといったメリットがあるため、有料のASPカートやオープンソースのEC-CUBEなどを使わずに、WordPressでECサイトを作れないかと考える人も少なくないでしょう。

そこで今回は、WordPressでECサイトを作る方法と、メリット・デメリットをご紹介します。

WordPressでECサイトを作るには専用プラグインが必要

ECサイトやネットショップの運営には、商品の管理や決済といったEC専用の機能が必要です。しかし、CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)のWordPressには、EC専用の機能がデフォルトでは搭載されていません。

ECサイトに必要な決済システムや商品管理などの機能は、専用のプラグインをインストールして、拡張することができます。


WordPressで利用できるEC専用のプラグインは多数ありますが、大半は海外で開発されたプラグインのため、日本語対応していない場合もあります。日本国内に向けたECサイトの構築には、18,000以上のサイトで運用実績があり、日本語に対応している「Welcart」の利用が多いようです。

他にも「WP-OliveCart」や「easy my shop」などが無料で使える日本語対応のプラグインとして利用されています。



WordPressでECサイトを作るメリット

まずは、WordPressを使ったECサイトのメリットをご紹介します。WordPressの特性を活かすことで、有料のASPカートやオープンソースのEC-CUBEとは違ったメリットを得ることができます。

ブログによる集客力が高い

WordPressはブログ運用に適したプラットフォームのため、SEO対策やコンテンツマーケティングによる、ユーザーの集客に適しています。Googleにも認められたブログプラットフォームであり、サイトの内部施策がSEOに最適化されていることも、集客にとってのメリットとして挙げられます。


商品紹介以外にも、商品を使ってみた感想やアレンジした使い方、ユーザーからの質問などのコンテンツを簡単に増やすことが可能です。コンテンツの情報が充実することで、新規のユーザーだけでなく、コンテンツのファンを作りリピーターを増やすことも期待できます。

使いやすい管理画面でコンテンツが管理しやすい

WordPressのメリットのひとつが、HTMLやCSSなどを知らなくても、簡単に使うことができるという点です。サイト構築はできなくても、ブログを書く、商品を管理する、決済手続きをすると言った、サイトの運用であれば専門的な知識がなくてもあまり難しくはありません。


また、ECサイトの商品ページと、商品をおすすめするブログを一緒の管理画面で管理することができるため、手間も減らすことができます。

プラグインを使って機能拡張も簡単にできる

ASPカートやパッケージでECサイトを構築している場合、機能を拡張したいと思っても、簡単には機能が拡張できなかったり、費用が余計にかかったりすることがあります。WordPressでECサイトを構築した場合、必要な機能があれば別のプラグインをインストールして、機能を拡張することが可能です。


プラグインや機能面で分からないことがあっても、WordPressの利用者は世界中にいるため、参考になる情報もwebで探しやすい点もメリットとして挙げられます。

初期費用やランニングコストを抑えることができる

WordPressのテーマやWelcartのようなプラグインの多くは、無料でインストールして使うことができます。

初期費用のかかるパッケージや、月々の使用料が必要となる有料のASPカートとは異なり、WordPressでECサイト構築は、ドメイン代やサーバー代など最低限の費用を支払うだけです。



WordPressでECサイトを作るデメリット

次に、WordPressを使ったECサイトのデメリットをご紹介します。ECサイトには決済システムのような特有の機能が必要とされるため、WordPressではカバーしきれない点も多くあります。

セキュリティ上のリスクが高い

世界中で利用されているWordPressはオープンソースでもあるため、悪意のあるハッカーから狙われやすいと言われています。

特にECサイトでは、決済を行うためのクレジットカード情報をはじめとする個人情報を取り扱うため、通常のサイトよりも狙われるリスクはより高くなるでしょう。個人情報の流出やサイトの改ざん、乗っ取りなど、一度被害にあってしまうと直接的な損失だけでなく、社会的な信用も失墜してしまいかねません。


サイトのSSL化などセキュリティへの対策も基本的には自社で行い、損失が遭った場合も全て社内での責任になるので、十分なリスクマネジメントが必要です。

機能が限定されるため、新しい決済システムなどに対応できない

WordPressでの機能拡張にはプラグインを使いますが、欲しいと思っている機能が必ずあるとは限りません。

例えば、「Amazon Pay」のような新しい決済システムを導入したくても、プラグインが開発されていなければ、機能を導入することはできません。仮にプラグインが開発されていたとしても、プラグインの機能が制限されている、システムが上手く連携できない、プラグインが有料という場合もあります。


決済システムなどの機能面で遅れをとると、商品購入の機会損失につながってしまいかねないため、早めに対策を取る必要があります。

サイト構築に関わる専門の知識が必要

WordPressもプラグインのWelcartも無料で利用することはできますが、サイトを構築するには、専門の知識が必要になります。

HTMLやCSSのほか、プログラミング言語であるPHPなどにも知識のある技術者がいないと、思い通りにデザインを変えたりカスタマイズしたりできず、完成までに時間がかかってしまいます。


サイトの構築だけでなく、セキュリティに対する対策なども、すべて自社の責任になるので、幅広い知識のある技術者が必要になります。



売上につなげるためにはWordPress以外の選択肢も考える

ECサイトを構築する際は、サイトの目的や社内のリソースも考えて、どのようなシステムで導入するのかを選ぶと良いでしょう。スキルを持った技術者がいて予算が限られている場合は、WordPressでの構築も一つの選択肢に挙げられますが、長い目で見て売上や事業を拡大して行きたいと考えている場合は、WordPress以外の選択肢をおすすめします。


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