常時SSL対応で信頼性の高いECサイト運用を

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無線LANの発達やスマートフォンの普及に伴い、インターネット接続に関するセキュリティ強化がますます課題となっています。サイトの規模に関わらずインターネット上での被害は年々増加しており、Google側でもセキュリティ対策の一環としてウェブサイトの常時SSL化を全面的に推奨するようになりました。
今回はそもそも常時SSL化とはどういうもので、SEO対策やユーザビリティの向上にどのようなメリットがあるのかをご説明します。

常時SSL化とはどういうこと?

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ウェブサイトを運営している事業者であればセキュリティ対策をどのように講じていくかは重要な課題です。

インターネットを介した情報漏洩や不正取引などの被害は年々増加しており、2013年にはアメリカの大手スーパーTargetで約4000万件以上もの顧客データが漏洩する大事件が起きたこともまだ記憶に新しいでしょう。

そこでGoogleからもセキュリティ対策の一環として全面的に支持されているのがウェブサイトの常時SSL化です。

SSL化とはインターネットを介したデータ通信を暗号化することで盗聴や改ざんを防いで不正取引や情報漏洩を阻止することを目指しています。

管理画面や個人情報ページにはSSLを導入しているところもあるかもしれませんが、GoogleやYahoo!でも特に推奨されているのがECサイトの全ページをSSL化する「常時SSL化」です。

常時SSL化をすることによって部分的なSSL化よりも安全な通信を確立しやすいところにメリットがあります。

なぜ常時SSLが推奨されているのか?

大手のECサイトでは常時SSLを取り入れているところが多く、中小規模のECサイトではまだ導入が進んでいないのが現状です。常時SSL化をすることによってウェブサイトのなりすましや第三者による改ざんを防止し、消費者が安全・安心に買い物を楽しめるようになります。

実は常時SSL化はセキュリティ対策として非常に大きな効果を生む一方、EC事業者にとって魅力的な様々な特典もあります。

常時SSL化されたECサイトはSEOで有利?

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SSL化されたECサイトには暗号化通信のECサイトであるとされ、URLの初めにHTTPSがつくことになります。

実は2014年にGoogleは検索順位の精査にそのサイトがHTTPSであるかどうかの基準を盛り込むことを公式に発表しました。

つまりHTTPSであるかどうかが上位表示に影響してくるということです。

Yahoo!でもGoogleと同様の検索エンジンの仕組みを取り入れているのでHTTPSであるかどうかは検索順位に影響してきます。

しかし検索上位に表示されるためにはウェブサイトがHTTPSである点だけが判断基準にはなりません。あくまでGoogle側の趣旨にはユーザーが安心して安全なインターネット利用をできることがメインなので、ページ内のコンテンツの質や安全性全体を見てサイトの順位を決定します。

HTTPSがつくことで特にSEO効果を発揮しやすいのはコンテンツがすでに充実しているトップページやカテゴリーページよりは、商品ページや記事などの下層ページです。

下層ページもHTTPSであるサイトは未だ多数派ではなく、なるべく早くウェブサイト全体を常時SSL化することは特に下層ページにとってSEOで有利になりうるのです。

その他の常時SSL化によるメリットとは?

SSL化がされていないページのURLにはしばしば「安全でない接続」という警告表示が出ることがあります。

Googleでは2017年にリリースされたブラウザ『Chrome56』からはクレジットカード情報入力画面やパスワード入力画面でHTTPSではなかった場合、ユーザーに「保護されていません」という表示をするようになりました。

インターネット取引の事件が相次ぐ中、保護されていないページということでユーザーが購入をためらうようになることは考えられます。

また常時SSL化されたウェブサイトはこれまでページが重くなり表示が遅延することがデメリットとされてきました。

しかしGoogleの技術開発が進み、ヘッダー情報の圧縮によりデータ量を削減してページ表示を高速化するプロトコル『HTTP/2』が導入されました。

HTTP/2はSSL化されていないウェブサイトでは使用ができないことになっており、今後HTTPSでのサイト表示の方が有利になる見込みです。

常時SSLの導入方法はめんどくさい?

常時SSL化をするにはSSLサーバー証明書を取得したり、場合によってはシステムの改修が必要になる場合があります。

すべてはユーザーの安心のために

ECサイトにおいて常時SSL化が推奨されているのはそのサイトで買い物をする消費者に安心と安全を提供するという目的があります。

現在ではフィッシングや情報漏洩、不正取引などECサイトには様々なリスクがつきものですし、その手口も多様化しています。

よって今後も消費者がECサイトを通して買い物をする時にますますサイトの信頼性に注目することは時代の流れですし、ECサイトの規模に限らず信頼性の低いECサイトではユーザーの購買意欲にためらいが生じてしまう可能性もあります。

上述した通り、常時SSL化をすることでECサイト事業者側が得られるメリットも増えています。

ユーザビリティと信頼向上によるSEO対策、ウェブサイト全体の表示速度の改善、安全性の確立など常時SSL化によってさらなるメリットを享受できます。

また常時SSL化に伴っていたコストや手間の部分に関しても様々な解決策が見出されている中、常時SSL化を推進しない理由は少なくなるでしょう。

【参考】ecbeingパッケージのECサイト構築事例


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