大手ECサイトが導入している検索機能とは?
さまざまなマーケティング施策や広告を駆使してユーザーをサイトまで誘導したとしても、欲しい商品まで辿りつけなければユーザーが離脱してしまう可能性が非常に高くなります。集客でコストをかけていたとしたら大きな損失となってしまうでしょう。
このような損失を防ぐために、商品を探しやすく、見つけやすくするための商品の検索機能は必要不可欠です。
現在ECサイトを自社で運用されている方で、検索機能がない方や検索機能があっても機能面に不満がある方はサイトリニューアルをお勧めします。
今回はその参考になれるよう大手ECサイトの事例をもとに、ユーザーに効果的な検索機能をご紹介します。
ユーザーの満足するECサイト
商品がすぐ見つからないと判断したら、あなたならどうしますか?
また次の機会に利用しようと考えることは少ないのではないでしょうか。サイト内での商品の探しやすさは、サイトを訪れたユーザーの離脱を減らし、次回の利用にも繋がります。
アメリカのユーザー調査では、最初に商品を探す際に、検索エンジンのGoogleやYahoo!でなくamazonが38%となり、1位になりました。
続いて2位がGoogle(35%)、3位がブランド・小売のECサイト、4位がその他のマーケットプレイスとなりました。今まではGoogleなどの検索エンジンでキーワードを入力して商品を探し、それがどこのECサイトで売っているのか?という行動がメインでありましたが、圧倒的な商品量・ジャンル数を誇るAmazonで売っていないものは無い!というイメージが根付き、まずはAmazonで検索をするという行動を取るユーザーが増えてきたのかと思われます。
なので商品を検索する行動において、検索エンジンではなくECサイトでいきなり検索をするという行動がメインになってきている中で、ユーザーが満足するECサイトにするためには、どのような検索機能が必要なのでしょうか。
主なサイト内検索機能について
大手ECサイトではユーザーの離脱を防ぐため、検索機能にさまざまな工夫を凝らしています。その中でも、ユーザービリティ改善に必要な3つの機能についてご紹介します。
ユーザーの入力負担を軽減するサジェスト
サジェスト機能とは、入力窓に調べたい文字列を入力すると、入力した文字列に続く候補を自動的に予測して表示してくれる機能です。
サジェスト機能により、文字の入力間違いを防いだり、曖昧な語句を入力した場合でも候補を示してくれたりするので、ユーザービリティが向上し目的の商品を見つけやすくなるメリットがあります。
ピンポイントで検索結果を絞り込むドリルダウン
商品をカテゴリや値段などの複数の軸で掘り下げて、細かな分類まで絞り込んでいく機能のことです。ユーザーが探している商品をスピーディーに見つけることができます。
ドリルダウンの結果数が分かるファセットカウント
カテゴリなどで絞り込んでいったときに、該当の商品が何件あるかを数字で表す機能です。ドリルダウン前にカテゴリで何件残るか把握できるので、ユーザーの無駄なアクションを減らすことができます。
有名ECサイトの検索機能の事例
Amazonの検索機能
Amazonでは、検索欄に文字を入力すると、関連性の高いサジェストキーワードが表示されます。検索結果が表示された後も、ドリルダウンをはじめさまざまな絞り込み項目があり、ユーザーが目的の商品を探しやすくするための工夫がなされています。
アメリカのオンラインユーザー1000人を対象にしたアンケート調査において、商品検索を行う際に利用するサイトとして、AmazonがGoogleを抑えて1位を獲得しました。
これは、商品を探す際にGoogleなどのWEB検索エンジンを使わず、ECサイトであるAmazonで検索をするユーザーが多いということを示しています。
楽天市場の検索機能
2017年6月の発表では44,528店舗が出店している、国内最大のECモールです。
検索サジェスト機能が装備されており、入力した文字は太文字で表示され、複数の関連ワードとの組み合わせを提案しています。Amazonと同様、関連カテゴリも同時に表示されます。また、翌日配達が可能な「あす楽」対象商品も表示され、ユーザーにとって非常に使いやすい検索機能となっています。
LOHACOの検索機能
アスクルが運営する個人向け通販サイトであるLOHACOでは、キーワードの入力枠に「今日は何をお探しですか?」というメッセージが表示されています。ユーザーが毎日利用することを前提として考えられており、商品を探しやすいよう検索サジェスト機能やドリルダウンも装備されています。
ZOZOTOWN
ファッション通販のZOZOTOWNでは、検索機能に過去の検索履歴が記録されており、検索ボックスにカーソルをあてるだけで、過去の検索ワードが選択できるようになっています。特に好きなブランド、よく買うブランドがあるユーザーにとって、とても便利な機能です。
ecbeingの事例
TAMIYA SHOP ONLINE(株式会社タミヤ様)
ミニ四駆でおなじみのタミヤ様のECサイトです。関連ワードだけではなく、入力ワードに合致する商品の画像や価格まで表示する「リッチサジェスト機能」で商品検索が可能です。
また検索の入力フォームには、下に注目のキーワードを表示させ、他の利用者が注目している商品を提案しています。
FLAG SHOP(集英社様)
FLAG SHOPは、集英社が運営するファッション通販サイトです。取り扱う商品は2,000ブランドを超え、限定コラボや雑誌掲載商品が毎週入荷されるなど、膨大な数の商品を揃えています。
商品検索では、含めるキーワードと除外するキーワードを設定することができます。例えば、コート以外のアウターを探す場合は上記のように入力すれば、商品の絞込ができます。さらに通常価格商品やSALE品などより細かに絞り込むことができ、欲しい商品を簡単に見つけることが可能です。
その他
検索機能は上記で紹介したものだけではなく、便利で消費者が購入しやすくなる機能が他にもありますので、その一部を今回はご紹介します。
probo EC
ビジネスサーチテクノロジ株式会社が独自に開発した、EC特化型のサイト内検索プラットフォームです。豊富な機能を持ち、大手ECサイトや有名企業でも採用されています。ECサイトに特化したASP/SaaS型のサービスということもあり、初期コストや時間、労力を最小限に抑えることができ、シンプルかつスピーディーに運用をスタートすることができます。検索結果のミスマッチを防ぐためにさまざまな機能を搭載しユーザーのサイト離脱を防止してコンバージョン率アップに貢献します。
【詳細はこちら】
NaviPlusサーチ
サイトを訪れたユーザーが求めている商品や情報などをより見つけやすくするためのASP型サイト内検索エンジンです。制度の高い検索機能と優れたユーザビリティ、高いシステムパフォーマンスをあわせ持つ高機能かつ多機能なツールで豊富な導入実績を誇っています。また導入・運営のコンサルティングやサポートも充実しており、活用の幅が広がる多様なサービスと連携できます。
【詳細はこちら】
サイト内検索の工夫が重要
商品数が多いほど、ユーザーにとっては選択肢が広がり、利用しやすいECサイトとなります。しかし、商品数が多いECサイトほど、目的の商品を見つけやすくするためサイト内検索の機能は非常に重要になります。
せっかくユーザーが訪れても、商品が見つけられずに離脱してしまったら意味はありません。少しでも商品を探しやすくユーザーが利用しやすいECサイトを作っていきましょう!
(参考)ecbeingBtoCパッケージのECサイト構築事例
弊社はパッケージにおいて、1100超のサイト運営・構築実績があります。
検索機能の構築をご検討されている方には特にどのようなサイトを作りたいというイメージを持っていただくことが重要になりますので、弊社の事例を参考にご覧ください。