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【現役大学生100名以上に聞いた】
Z世代が本当に使っているアパレルサイトランキング!

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公開日:

現在のEC市場を担うZ世代の消費者は、他の世代と違いデジタルと密接に関わる環境で育っていることもあり、インターネットで商品を購入する際の探し方などが他の世代にはない思考や行動があります。

今回は、実際にZ世代である現役大学生が調査・執筆した内容を記事としてご紹介いたします。Z世代の購買行動の特徴や他の世代と比較し、また実際に使っているアパレルECサイトを現役大学生にアンケート調査・ランキング化したリアルな情報と、そのうえで企業が目指すべきアパレルECサイトの特徴や活用できる点を解説していきます。

現在のEC市場を担うZ世代の消費者は、他の世代と違いデジタルと密接に関わる環境で育っていることもあり、インターネットで商品を購入する際の探し方などが他の世代にはない思考や行動があります。

今回は、実際にZ世代である現役大学生が調査・執筆した内容を記事としてご紹介いたします。Z世代の購買行動の特徴や他の世代と比較し、また実際に使っているアパレルECサイトを現役大学生にアンケート調査・ランキング化したリアルな情報と、そのうえで企業が目指すべきアパレルECサイトの特徴や活用できる点を解説していきます。


Z世代が注目される理由

Z世代の特徴

Z世代は一般的に1990年代後半から2000年代にかけて生まれた世代とされています。
この世代は生まれた時からインターネットに触れて育ったデジタルネイティブであると言えます。
さらにSNSを早い段階から使用しているため、情報収集・発信をさまざまなSNSでおこなっていることも特徴として挙げられます。
各種SNSの普及と同時にYouTuberやインフルエンサーと呼ばれる情報の最先端を発信する者が誕生し、Z世代はテレビや新聞よりもその人達の情報を信頼する傾向が見られています。

他の年代との違い

Z世代は他の世代と比べると、商品を購入する前にSNSやサイトなど様々な情報源を利用して情報収集をする傾向があります。
買い物で失敗をしたくないと他の世代に比べて強く感じるため、購入前の情報収集に時間をかけます。

情報収集の際には、公式のサイトの口コミだけではなく、YouTuberやインフルエンサーの紹介動画を見て判断します。また、他の世代は店舗に足を運び実際に試着をする人が多いのに対し、Z世代はデジタル上で完結することが多いです。
例えば服を買う際には、サイズや色味など公式のECサイトの写真だけでは伝わらないことをYouTubeやTikTokなどで実際にきている動画を見て判断します。ただし、心配な時や高価なものを選ぶ時は、最後に実店舗にて確認をすることももちろんあります。

Z世代と他の世代の「この商品が欲しい」と思うタイミングにも違いがあります。
他の世代では、テレビCMや番組で紹介された商品を見た時や実際の商品見た時に欲しいと思うことが多いのに対し、Z世代はSNSで紹介されている商品や好きなインフルエンサーがおすすめ商品を動画にアップしていたりプロデュースをしていたりする時に購買意欲が高まる傾向にあります。
Z世代は値段が高い物全てが良いと思うのではなく、安くても良い物を探し自分の好きな物を購入するというスタンスで購買を行います。

Z世代の購買行動タイプ

Z世代の購買行動が注目されていますが具体的にはどのような購買行動をするのでしょうか。その特徴を3つのタイプに分けて説明していきます。

インフルエンサー信用型

このタイプの人は、YouTuberやインフルエンサーなどフォロワーが多い情報発信者の情報を一番に信頼しています。
インフルエンサーのファンになるには憧れている人か自分と雰囲気が似ている人を選ぶ傾向があります。好きな情報発信者が紹介している商品やプロデュースしている商品を購入すれば間違いないと思っている方は多い傾向にあります。
例えば、インフルエンサーがよく使うアパレルサイトを紹介するとファン達はそれが一番良いと感じ、他の人に教えていくという流れが出来ます。

SNS情報収集型

様々なSNSを活用して、自分が本当に欲しいと思う物を探します。この時、特定のインフルエンサーの情報だけではなく、一般の人の投稿をハッシュタグなどで検索して欲しいものを選びます。
例えば、冬服が欲しくなったら冬関連のワードで検索をし、流行りのアイテムや良いと思ったアイテムを見つけます。さらにそこからどのブランドがいいのか情報収集を行い、その後ECサイトで探して購入をします。

マルチチャネル型

最初はSNSで情報収集をしてどんなアイテムが流行っているのか情報を得ます。そのあとは、店舗を回って欲しいアイテムを探します。実際にサイズや色を試着して決定をし、最後はECサイトにて購入を行います。
このタイプのメリットとして実際に買い物をしている実感が湧くことと、試着などをしているため失敗することが少ないことが挙げられます。
最後に店舗で購入せずECサイトで購入する理由として、手荷物が増えるのが嫌である、ECサイト限定のセールやクーポンを利用できるというメリットがあります。

このようにZ世代には他の世代とは違う独自の価値観や購買行動が存在することが分かります。
まとめるとZ世代向けのECサイトで成功するためには、Z世代の意見や考え方を意識し、Z世代の販促行動に合わせた売り方が必要です。
前述したようにZ世代は「値段に関係なく良いものを買いたい」という意識が強いため、彼らの心を掴むECサイトが作成できれば、しっかりとした売上を立てることが可能です。

Z世代に向けたECサイトにはサイト内の回遊だけではなく、SNSや実店舗にも顧客をスムーズに移動させることが必要です。
これらのタッチポイントにスムーズに移動させることで、顧客は情報を得やすく購買に繋がりやすくなります。SNSを活用する事で、認知、比較、購入、拡散という流れを生み出すことができます。

現役大学生が選ぶアパレルサイト人気ランキング

Z世代が本当に使っているアパレルサイトは何か、17歳〜25歳の男女125名を対象にアパレル商品購買行動に関する調査を実施しました。
「ECでアパレル商品を購入する場合、よく利用するサイトを教えてください(最大3つ)」という質問では、次のようなランキングになりました。

※2022年11月実施 アンケート調査(18歳〜25歳の現役大学生男女125名)

順位 サイト名
1位 ZOZOTOWN 70.2%
2位 ユニクロ 28.1%
3位 GU 23.7%
4位 GRL(グレイル) 21.9%
5位 SHEIN 14%
6位 H&M 7%
7位タイ Qoo10・パルクローゼット 6.1%
9位タイ .ST・Honeys 5.3%

ZOZOTOWNが圧倒的支持を得ている結果となり、実際、大学生の間で、「その服可愛いね、どこで買ったの?」「ZOZOTOWNの○○(ブランド名)」というような会話を聞くことがよくあります。
ZOZOTOWNで服を買うことは、それほど日常的でごくごく当たり前になっているということが伺えます。
さらに、本記事ではZ世代の特徴の一つとして「商品を購入する前にSNSやサイトなど様々な情報源を利用して情報収集をする」ことを挙げましたが、このアンケート結果にもその特徴が影響していると推測できます。

それを確かめるために、自社ブランドのみを販売しているブランドの”Instagramにおける#(ハッシュタグ)数”を比較してみましょう。
すると、上位のユニクロ・GU・GRL(グレイル)とそれ以外のH&MとHoneysでは、大きな差があることが分かります。ユニクロやGUはターゲット層が比較的幅広いことを加味しても、その差は歴然です。
逆に、GRL(グレイル)は、実店舗がなくターゲット層も広いとは言えないにもかかわらず、H&MとHoneysに2倍以上の差をつけています。

このことから、ユニクロ・GU・GRL(グレイル)はZ世代の「商品を購入する前にSNSやサイトなど様々な情報源を利用して情報収集をする」という特徴を上手く利用し購入につなげているということが伺えます。

サイト名 #名 #数
ユニクロ #uniqlo 798万件
GU #gu 390万件
GRL(グレイル) #grl 47.4万件
H&M #エイチアンドエム ※ 18.8万件
Honeys #honeys 18.4万件

(2022年12月時点)
※Instagram上で#h&mを検索をしたところ、海外の投稿ばかりが表示されたため、本記事ではカタカナ表記の#数を引用している。

人気サイトの特徴

では、Z世代に選ばれているECサイトにはどんな共通点があるのでしょうか。アパレルサイトをリピートする理由についてのアンケートでは、次のような回答が得られました。

「サイトが見やすい」「商品の詳しい情報が見られる」「送料無料/送料が安い」という項目が上位になっています。
「ブランドが好き」「好みの服が多い」という商品に関する直接的な要因よりもECサイトのつくりやシステムが、より大きな影響を与えていることが分かります。

「SNSなどで購入品紹介を見られる」というZ世代独自の価値観ともいえる項目が4位になっているのは、彼らにとってSNSで認知するというステップがそれほど当たり前で、ある種の無意識に近いリサーチだからだと考えられます。
Z世代向けアパレルECサイトに求められるのは、”認知”や”興味・関心”の段階に必要な要素ではなく、”比較・検討”や”購入”の判断材料になるような要素だと言えます。
ランキング上位の「ユニクロ」「GU」「GRL(グレイル)」のサイトをそれぞれ見てみると、いずれも「サイトが見やすい」「商品の詳しい情報が見られる」「送料無料/送料が安い ※」という条件をしっかり満たしていると言えます。

また、実店舗があるかどうかもECサイトの構築・運営に大きく関わってきます。
「ユニクロ」や「GU」は、実店舗が多く足を運んで購入することも比較的簡単なはずですが、ECサイトで購入するというZ世代がこれほどいることが分かりました。逆に、GRL(グレイル)は、実店舗を持たないにもかかわらず、Z世代に選ばれるECサイトの運営がされています。実店舗を持つか持たないか、違いの一例では有りますが、あなたの希望に近いアパレルブランドを参考にしてみるのも良いかもしれません。

※「ユニクロ」や「GU」は、4990円以上の購入で送料無料、店舗受け取りで4990円未満でも送料無料。GRL(グレイル)は、5000以上の購入で送料無料だが、定期的に送料無料キャンペーンを行っている。

まとめ

Z世代はSNSなどで気になる商品を見つけてからECサイトに訪れることが多いという特徴があることが分かりました。
そのためZ世代向けのECサイトを作成する際は「SNSで欲しいと感じた気持ちをいかに冷まさないか」が重要なポイントになってくると言えるでしょう。
購入への最後の一押しとなるようなシンプルかつ十分なサイトデザインでスムーズに購入へと導くことが理想です。
また効率的なECサイトの運営をするならば、併せてSNSの活用をすることも必要不可欠だと言えるでしょう。




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