ECの新しい形式メディアコマースとは？
メリットと導入事例を紹介！

メディアコマースとは？

では、そもそもメディアコマースとはどのような意味の言葉なのでしょうか。

メディアコマースとは

メディアコマースは文字通りメディアとECコマースを組み合わせた言葉で、情報を発信するメディアの役割とインターネット上での商品販売の役割を両方備えたサイトのことを指します。具体的には、使い方の説明が必要なDIY関連の商品などに対し、使い方をわかりやすく説明した記事を掲載しているECサイトなどです。メディアコマースの目的は集客と顧客とのコミュニケーションの強化にあります。

メディアコマースのメリットと注意点

続いて、メディアコマースを採用するメリットと導入するうえでの注意点を紹介していきます。

メディアコマースのメリット

メディアコマースのメリットとしては、以下の3点が挙げられます。

・さらなる集客を見込める
1点目のメリットは、さらなる集客を見込めるという点です。単なるECサイトよりも、SEO対策をした情報発信をしているECサイトの方が、より多くの人の目に留まりやすくなります。調べたいことがあってインターネットで検索をした結果、その情報が掲載されているECサイトにたどり着き、そこで商品を購入するという新たな導線ができるのはメディアコマースならではの強みです。

・自社ブランドのファンの獲得
2点目は、自社ブランドのファンを獲得できるという点です。サイトで有益な情報やブランドコンセプトを発信し続ければ、それを読んだ人が自社ブランドのファンになってくれる可能性も高まります。自社ブランドを継続的に購入してくれるファンが増えれば、安定的な売上につながるだけでなく、口コミなどを介した集客効果も期待できます。

・広告費の削減
広告費を削減できる点もメディアコマースの大きなメリットです。最近では、自社のサイトが目につくようにするための手段として、リスティング広告が広く普及しています。しかし、自社のオウンドメディアで情報発信ができれば、リスティング広告を使わずとも検索上位に表示されるようになり、結果的に広告費の削減につながるのです。広告費は毎月かかる出費であるため、広告費を削減できれば、大きなコスト削減が見込めます。

メディアコマースの注意点

メディアコマースを導入する際の注意点としては、大きく以下の2点が挙げられます。

・コンテンツを発信するための人件費がかかる
まず気にかけるべきは、人件費の問題です。メディアで情報を発信するためには、記事の執筆・画像の選定などを行っていく必要があります。また、当然のことながら、発信する情報は消費者にとって有益なものでなければなりません。自社のターゲットに刺さる内容を考え、SEO対策をした記事をアップロードする必要があります。自社で実施するにしても外部に依頼するにしても、一定のコストがかかってしまうということを理解しましょう。

・効果が出るまでには時間がかかる
また、メディアコマースは導入してすぐ効果が出るものではありません。自社のECサイトで情報発信を始めたとしても、すぐに売上に繋がることはほとんどないでしょう。何よりも重要なのは、コンテンツを継続的に発信し続けるということです。一般的にSEO対策は、結果が出るまでに半年から1年くらいはかかると言われています。すぐに結果が出なかったとしても、やめることなく根気よく情報発信を続けることが重要です。

メディアコマースの成功事例

ecbeingは、メディアコマースの導入実績も豊富です。ここからは、ecbeingのサービスを使ったメディアコマースの導入事例を紹介します。

大丸松坂屋百貨店

歴史ある大丸百貨店、松坂屋百貨店を運営している大丸松坂屋百貨店様は、ecbeingを導入し、2022年3月にメディアコマースサイト「DEPACO（デパコ）」をリニューアルオープンしています。

リニューアルのきっかけは、新型コロナウイルスの感染拡大でした。コロナ禍で百貨店の休業を余儀なくされたため、ECサイトサイトでの化粧品・コスメの販売を強化したいと考えるようになったとのことです。もともとECサイトはあったものの、ECサイトで注文を受けるとそれぞれの店舗の在庫を発送するという体制だったため、店舗休業によってECサイト販売もできない状況に陥っていました。そこで、ecbeingを導入してECサイトのリニューアルプロジェクトを立ち上げることに。

同業他社はすでに品揃えが豊富で低価格なECサイトを運営していたため、自社ならではの強みをいかした有益なコスメ情報を発信するメディアコマースサイトを作るという方針をとりました。そして、2022年3月にメディアコマースサイト「DEPACO（デパコ）」をリニューアルオープン。今は商品紹介の記事に限らず、占いや有名人へのインタビュー記事なども掲載し、お客様にファンになってもらうためのメディアとして機能しているそうです。

本導入事例について詳しく知りたい方は、以下のページをご参照ください。

大丸松坂屋百貨店がコスメのメディアコマースサイトで顧客のファン化を実現

記事を読む

シャトレーゼ

LTV（ライフタイムバリュー）が向上すれば、リピート顧客の増加にもつながります。LTVとは、日本語で「顧客生涯価値」と呼ばれるもので、顧客が特定の企業やブランドに対し、一生のうちにどれほどの利益をもたらすかを数値化した指標です。リピート通販を成功させるためには、いかにリピート顧客になってもらうかが極めて重要です。

全国でスイーツの製造・販売を行っているシャトレーゼ様は、ecbeingを導入してECサイトのリニューアルを実施されました。

リニューアル前のECサイトは、目的に応じて通販商品の購入と店舗受け取り予約、イベント・キャンペーン情報の発信それぞれが3つのサイトに分かれていました。お客様はそれぞれのサイトを必要に応じて開かなければならず、利便性を向上するためにリニューアルを決意したとのことです。そこで3つのサイトを統合した新たなECサイトを作り、メディアコマースとしての役割も持たせることに。

リニューアル後は、ECサイトとしての商品販売と店舗受け取り予約機能に加え、イベント・キャンペーン情報や季節のおすすめ商品の紹介、自社で製造しているスイーツの製法の紹介など、自社ブランドのファンになってもらうための情報発信も行っています。

本導入事例について詳しく知りたい方は、以下のページをご参照ください。

株式会社シャトレーゼ 3サイトの統合で回遊性と利便性の向上、情報発信が可能なメディアコマースに

記事を読む

ABC-MART

靴業界のトップランナーとして知られるエービーシー・マート様は、ecbeingを導入し、2020年5月に「ABC-MART GRAND STAGE ONLINE STORE」を立ち上げました。

既存の「ABC-MARTオンラインストア」は、希少性の高いシューズを扱うセレクトショップとしての役割を持っていました。「ABC-MART GRAND STAGE ONLINE STORE」は、新たな顧客にアプローチしたいという目的のもと、メディアコマース化を意識して立ち上げられました。新たなサイトでは、シューズに限らず、ファンションアパレルも豊富に取り揃えており、オンラインストアで取り扱っているアイテムの紹介や、トレンド情報の発信などをしています。また、記事と商品が混合した検索エンジンを採用し、商品の検索結果にも記事が表示されるようになっているなどの特徴があります。

GWには、既存のECサイトとあわせて過去最高のEC売上を記録。コロナ禍の影響もあってユーザー数、セッション数は着実に増えているとのことです。最近では、「ABC MART」や「ABC MART GRAND STAGE」といった企業名で検索して流入される方が増えているそうで、サイトの認知度が上がっていることが分かります。

本導入事例について詳しく知りたい方は、以下のページをご参照ください

株式会社エービーシー・マートが実現した商品と情報を届けるファッションメディアサイトとは？

記事を読む

まとめ

近年ではECサイトに情報発信の役割を持たせたメディアコマースを採用する企業も多くあります。ただ、メディアコマースを成功させるには、正しいSEO対策と継続的なコンテンツの発信が必要です。メディアコマースを導入したいものの、自社に十分なノウハウがなく悩んでいる方は、ecbeingまでお気軽にご相談ください。豊富な実績を持つ弊社が、お客様のニーズに合ったメディアコマースの実現をサポートします。