多様なライフスタイルにフィット！JR東日本の大規模オムニチャネル事例
ECサイトは自宅に居ながら商品を購入できる便利なものですが、配達日時指定ができない、配達時間内に在宅できず再配達といった問題も引き起こしています。手元に届くまでに時間がかかることはユーザーにとってストレスであり、企業への不信感にも繋がりかねません。そういった問題を大規模なオムニチャネルで解決したのが、JR東日本旅客鉄道株式会社のECサイト「ネットでエキナカ」です。
今回は、現代のライフスタイルに特化した「ネットでエキナカ」の受取サービスとポイント制度についてについてご紹介します。
「ネットでエキナカ」とは？
「ネットでエキナカ」はJR東日本旅客鉄道株式会社が運営するECサイトで、JR東日本グループが展開している駅ビル内店舗の商品を取り扱っています。
駅ビル内店舗といってもその品数はとても多く、スイーツからファッション、お弁当やお土産などさまざまです。駅ビル161館、駅ビルショップ約8500店舗、駅構内約1400店舗、自販機約7600台という事業展開から、「ネットでエキナカ」も充実した品揃えとなっています。
「ネットでエキナカ」の特徴
「ネットでエキナカ」は24時間注文可能で、受取日時も指定できますが、それだけではありません。最大の特徴は、サイト上で注文した商品を駅構内の店舗で受け取れることです。
サイトで注文した商品を駅で受け取れるサービス
注文した商品は品川駅や上野駅、東京駅など都内7駅構内にあるショッピングモールで受け取ることができます（受取可能な駅は今後も拡大予定）。エキナカでの受取は送料無料で時間指定もできるため、日常生活で駅をよく利用される方にはとても使い勝手の良いサービスです。
また、ネットショッピングでは再配達が大きな問題になっていますが、自宅以外でも受け取れるようにすることで、この問題を防ぐことができます。配達員に個人情報を知られたくないユーザーにとっても安心です。多様なライフスタイルに合わせた受取方法は、現代のユーザーニーズにうまくマッチングしています。
店頭で受け取るときの日時指定が可能で、出勤時間や帰宅時間など駅を利用する時間に合わせられるため、無理なく店舗へ訪れることができます。商品によっては自分の家へ配送することも可能なので、自宅配送を希望するユーザーも逃しません。
さまざまな利用シーンを想定した商品展開
「ネットでエキナカ」にはお弁当やお土産品以外にも、恵方巻きやクリスマスケーキなどのイベント関連商品、ボジョレーヌーボーといった季節商材も豊富に揃っています。
また、帰省や出張などお土産が必要なシーンやイベントシーズン、帰宅ラッシュなどの混雑しやすい時期でも、店頭での商品選びや支払いをせずに受け取れるので待ち時間もありません。購入ロスも防げるため、限定品や人気商品の購入にも便利です。
リピーターも嬉しいおすすめ特集
「おすすめ特集」では、ギフトやご予約弁当、キャラクターのトートバッグなど幅広いジャンルで特集が組まれています。定期的に更新されるため、リピーターも飽きずに楽しむことができます。
充実したポイントサービスでユーザーを魅了
「ネットでエキナカ」は、受取サービス以外にもポイント制度が充実しています。サイトで使える「JRE POINT」は購入時にポイントが付与されるだけでなく、幅広く使える仕組みが整えられており、自分に合った使用が可能です。
他ポイントサービスと連携
「ネットでエキナカ」の利用で貯まる「JRE POINT」は、全国の新幹線やJR特急列車の指定席・自由席などを申し込んで貰える「えきねっとポイント」と連携しています。鉄道を利用するユーザーにとって、ポイントでお弁当やお土産が購入できるのは嬉しいサービスです。さまざまなユーザーとの接点を作れるため、サイトへの流入やさらなる購買促進へ繋げられるなど、企業側にとってもメリットがあります。
ポイントは幅広く利用可能
貯まったポイントは駅ビルでも利用できるので、実物を見てから店頭で購入することも可能です。店頭で利用できるようにすることで、受取時に訪れるユーザーをうまく取り込んでいます。
ポイントは食品や博物館の入場割引券、ホテル利用券といった対象商品との交換もできるなど、利用しやすい仕組みが整っています。ポイント利用をサイト内に留めず、ECサイト、駅ビル、電車など広範囲で循環させる環境は、売上向上にも有効です。
「ネットでエキナカ」は大規模オムニチャネルの成功事例
今回ご紹介したJR東日本のECサイト「ネットでエキナカ」の魅力は、現代人の幅広いライフスタイルに合わせた、充実したサービスを提供している点です。ECサイトや駅など複数のチャネルで商品を購買できるサービスや、他サービスと連携したポイント制度は大規模なオムニチャネルの成功事例といえます。
ライフスタイルが多様化している現代において、オムニチャネル戦略は重要なポイントです。売上アップを図るために、ユーザーが複数の販売チャネルから商品を購入できる体制を整え、さまざまなニーズを満たしていきましょう。
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