ECサイトでシューズ販売『RANDA』のオムニチャネル
ECサイトへの流入を増やしたい場合、サイト機能を充実させるだけではうまく効果が得られないことがあります。そういった時に有効なのが、他のチャネルを強化させECサイトと連携させることです。ユーザーが循環するような仕組みは、売上向上にも繋がりユーザーとの関係性を深めることにも役立ちます。
今回は、株式会社ジェイ・ビーが展開するシューズブランド『RANDA』のECサイトの事例を参考に、ネットでは売りにくい商材の展開方法について見ていきます。
株式会社ジェイ・ビーの概要
1993年に設立された「株式会社ジェイ・ビー」は、3つの経営理念「サプライズを起こし続けること」「個人の創造力とチームワークの強みを最大限に発揮すること」「感激・感謝・感動を共に創り続けること」を元に、女性の美しさを引き出すようなブランドを複数展開しています。
『RANDA』は、自身のムードやTPOに合わせて自由にスタイルを楽しみたい女性のためのシューズブランドです。遊び心のあるデザインでありながら機能性を重視した履き心地の良さは、多くの女性に受け入れられています。
ECサイト『RANDA』の特徴
『RANDA』はスマートフォンでも快適なショッピングができるよう、専用アプリも展開しています。スマートフォンの普及率が高い現在において、アプリでのショッピングはユーザーにとっても便利で、ECサイトへの流入を促すときにも効果的です。
専用アプリで快適なショッピング
アプリはECサイト同様に見やすく使いやすいデザインが特徴です。商品はカタログをめくるように1ページごとに表示されるので、靴のデザインが一目でわかります。画像をクリックすると着用画像が表示されるシステムで、誰でも簡単に操作可能です。シンプルながらも購買意欲を高めるようなおしゃれなデザインで、ブランドイメージも損ないません。商品購入以外にも、写真を撮影して加工できる機能も付いていて、撮った写真はSNSに上げることもできます。
SNSでの商品宣伝
取り扱っている商品はTwitterやFacebook、InstagramなどのSNSでもアピールし、ユーザーとの接点を作っています。SNSをうまく活用することでファンを増やしやすく、「リツイート」や「いいね!」によって簡単に拡散するので宣伝効果も強力です。検索だけでなく、SNSからの流入を増やすことで長期的な売り上げアップを見込めます。
在庫管理システムで再入荷をお知らせ
各商品ページには入荷お知らせメールを申し込み、商品が在庫切れの場合に再入荷を通知してくれる機能があります。欲しい商品が売り切れていると高い購入意欲を持ったユーザーを逃してしまうことがありますが、再入荷を通知することでユーザーの離脱を防ぐことが可能です。
初めて訪れるユーザーに親切なご利用ガイド
ご利用ガイドは項目ごとに細かく記載され、初めて購入するユーザーにも分かりやすく、スムーズに購入できます。商品によってはサイズごとの足幅と足周が記載されているものもあるので、サイズを選ぶ際の参考になります。スタッフの着用コーディネートやコメントがあることも大きな特徴です。
詳細なサイズ情報やコメントでミスマッチを軽減
靴は型によって同じサイズでも形状が異なり、試着してから購入したいというユーザーも多くいます。そのため、商品を実際に見ることができないECサイトでは、購入に至らないケースも少なくありません。しかし、詳細なサイズ情報やスタッフの着用感は、試着できない不安やユーザーのミスマッチを軽減しています。実物を確認できないECサイトの弱みを、上手にカバーしたサービスです。
お得に買い物できるポイント制度
ECサイトでポイント制度を導入する場合、店舗と連携されていると便利です。
『RANDA』では会員ランク制度を設け、商品を多く購入したユーザーほどお得になる仕組みを作っています。
ECサイトと店舗でのポイントを連携
『RANDA』ではECサイトと実店舗、どちらでもポイントを利用することができます。それぞれポイント制度が異なると、どちらか一方のポイントが活用できずに失効してしまうこともありますが、連携されているのでポイント失効を防ぐことが可能です。また、スマートフォンでログインするカードレスタイプなので管理がしやすく、ポイント保有数や購入履歴をいつでもサイト上で確認することができます。
会員ランクに応じたポイント還元
ポイントは会員ランクによって還元率が変わります。年間購入金額に応じて会員ランクが上がり、還元率もアップしていくシステムです。多く購入したユーザーほど還元率が高くなるのでお得感があり、優待することで固定ファンを増やすことにも繋がります。
実店舗やアプリと連携し購入しやすい環境を整えよう
実物を見ないとサイズ感が分からず、購入に踏み込むのが難しい商材をユーザーに購入してもらうには、今回ご紹介したECサイト『RANDA』のように、細かいサイズ情報やスタッフの着用コメントなどを提供し、ユーザーの不安を払拭する必要があります。また、スマートフォンアプリを活用したり、ポイント制度を実店舗と統合したりなどユーザーが訪問しやすくメリットを感じる環境を作ることもポイントです。
集客や売上に伸び悩んでいる企業は、ユーザーにとってメリットがあるサービスを取り入れてみましょう。