ecbeingを導入してから早10年。
オムニチャネルの強化とともにPV数は1.65倍に。
店舗とECを結ぶ「会員一元化」にきめ細やかな施策がありました。
株式会社リーガルコーポレーション
株式会社リーガルコーポレーション
吉江 英司様
1902(明治35)年設立。
日本の靴メーカーの先駆け的存在。
1961年アメリカのブラウン社(現クラレス社)と契約、
「リーガル」ブランドの紳士靴の生産、販売を開始。
ビジネスシューズの代名詞的ブランドとしても有名。
- コーポレートサイトhttp://www.regal.co.jp/shoes/
- ECサイト
公式通販サイト「シューズ・ストリート」https://shoes.regal.co.jp/shop/
プロジェクトの軌跡
- 2006年02月
- シューズストリートサイト(ECサイト)リニューアル、システム会社選定
- 2006年03月
- シューズストリートサイト(ECサイト)リニューアルプロジェクト開始
- 2006年07月
- シューズストリートサイトオープン(ecbeing1サイト目導入)
- 2007年05月
- コーポレートサイトリニューアル検討
- 2007年08月
- コーポレートサイトリニューアルプロジェクト開始
- 2008年04月
- コーポレートサイトオープン(ecbeing2サイト目導入)
シューズストリートサイトecbeingバージョンアップ
- 2011年09月
- ナチュラライザーサイト構築検討
- 2011年11月
- ナチュラライザーサイト構築プロジェクト開始
- 2012年01月
- ナチュラライザーサイトオープン(ecbeing3サイト目導入)
- 2015年04月
- リーガルシューズサイトリニューアル検討
- 2015年09月
- リーガルシューズサイトリニューアルプロジェクト開始
- 2016年02月
- リーガルシューズサイトオープン(ecbeing4サイト目導入)
EC導入の背景
10年近くもお付き合いを続けられる信頼関係を構築
ショッピングサイトを始めたのは2002年に遡ります。ecbeingさんを導入したのは2006年。当時、他社比較もしたのですが、非常に高価な製品から月数万円まで幅広く、安価な製品はセキュリティーが脆弱だったりと決め手を欠いていたのですが、ecbeingさんは想定する売上とのバランスも良く、まずはコスト面で評価したというのが導入のきっかけです。
また、営業さんがすごく親身で、「やれます」と背中を押してくれたのは大きかったですよ。当社は、もともと店舗でお客様からご支持をいただいていますが、当時はモバイルやPCの利便性も高まっていて、インターネットからのお客様も増加傾向。これをいかにして繋げられるかというのが課題でした。しかし私たちだけの力ではなかなかうまく運用できなかったという経緯があります。そこをecbeingさんの技術とシステムで実現さていただき、形にすることができました。結果10年近くのお付き合いをさせていただく信頼関係を構築しています。
採用のポイント
ダイレクトな課題解決と期待以上のSEO対策
株式会社リーガルコーポレーション
中村健治様(写真右)
もともと当社がコーポレートサイトを立ち上げたのが97年。当時はコーポレートサイトはほとんど自作していました。CMS機能などは一切なかったのですが、ecbeingのECシステムには様々な機能があり、「あ、これだ」と直感しました。コンテンツの改廃や運用がスムーズにできるなと。「運用の手間を省きたい」「コンテンツの更新を簡単にしたい」というのが大きな課題でしたからね。そしてもうひとつ大事だったのが「商品リソースの共有」。コーポレートサイトを見たついでに商品をクリックすれば、そのまま商品情報に飛べるというカスタマイズをしてもらい、シームレスに動ける体制を構築できました。それは当時の私たちからすると非常に画期的だったんです。
また、SEO機能が充実しているのもいいですよね。うまく仕掛けてあります。以前からテキスト検索は当社も意識していましたが、ecbeingさんでは、商品登録の際、説明文を入れるだけでSEO対策ができる。商品マスターだけ登録すれば、ページのタイトルに自動的に商品名が出てくるんです。普通にやっていればSEO対策されているので、知識が浅くても頑張って運用する必要がないんですよ。
導入時の対応
会員を一元化してオムニチャネルを強化する
2016年2月にローンチしたリーガルシューズの店舗サイトは、カスタマイズ規模もこれまでで一番大きく、EC機能を追加させたのが特長です。「商品の更新性が乏しい」「更新性をもたせたい」という課題に対して、通販サイト「シューズストリート」と商品在庫情報を共有化することで、連動性も確保しました。
今回、店舗のポイントシステムがウェブでも使える仕組みを入れたのですが、こうした「オムニチャネルを強化したい」というのは大きな狙いでした。お客様はリーガルシューズのリアル店舗とネット、両方にいらっしゃいます。できるだけ同じ目線で商品を提供できる形をとっていきたいと考えていました。どちらで購入してほしいと私たちから押し付けることはなく、その選択肢はお客様が持ってらっしゃいます。店舗でフィッティングしてご購入いただく方も、ネットを利用しご購入いただく方も、同じようなサービスを、同じ会員組織の中で、運営していきたい。そうした「会員の一元化」を、ecbeingさんには依頼し実現することができました。
最適なバランスでリアル店舗とネットが共存共栄
今後は店頭の在庫をECサイトでも確認できるようになりますし、ネットでご注文いただいたお客様のご指定店舗へお届けして、フィッティングして購買を決めていただくというサービスも始めます。こうした店頭への導線作りも含めて、あくまでもサービスをフラットにして、選択肢をお客様に提供する。ネットだけで売れればいいというわけでもないし、お店だけで売れればいいというわけでもありません。リーガルシューズ、そしてリーガルの提供するサービスをお客様に素直に届ける。「どっちがなくてもいい」は成り立たない時代です。ましてやオムニチャネル。お店があってのオムニチャネルですから、インターネットで間違った情報を流してはいけません。店頭で接客を受けて買っていただきたいという想いもあるし、利便性も大切にしたい。ジレンマがある中でもバランスをとりながらECに向き合っていけるのがecbeingならではのシステムですよね。
膨大なノウハウときめ細やかな顧客視点
店舗とウェブサイトで会員を一元化するというテーマで進めてきたのですが、ecbeingさんの「システム上こういう方法がありますよ」という提案と、当社サイドのブランドとして「こういう方向性でやっていきたい」というところでギャップが生まれないようにしっかり意見交換しながらプロジェクトを進めてきました。ecbeingさんは豊富にオムニチャネルをやってるので、「他社ではこうしてますよ」など丁寧なプレゼンをもらいながら、当社の方向性とすり合わせることができました。
そもそもECサイトを始める前から店舗でポイントカードを配っていたため、カードを持つ方を優先に会員登録できる導線作りを考えたりと、店舗での接客を念頭に入れつつ、きめ細やかな構築をしてくれて、本当に助かりました。
導入後の効果
会員数の増加を実現した的確な導線作り
これまでは会員の方でもアドレスや電話番号などの情報をウェブ登録されていない方が多数いらしゃったのですが、今回改めてマイページを作ることにより大勢の会員様にウェブ登録していただきました。今まで以上にリーガルを近くに感じていただき、ブランドに親密感を持っていただけました。その結果、アクセス数も急激に増加。今後も改善していく余地はあるのですが、導線をわかりやすく作っていきたいというのは変わりません。店舗でご購入いただいた際「この方はオンラインでも登録している」という顧客情報をレジを通してもわかるようになりました。接客する上でも一つの情報を共有できるようになったことは大きな改善点ですね。
PV数1.65倍、サイト離脱率10%低下という効果
リーガルウィークという店舗キャンペーンを実施していた時に合わせてウェブ上でも同じキャンペーンを行いました。それをきっかけにお客様からのアクセスも右肩上がりに伸びました。PV数でなんと1.65倍。
実はこれまで商品ページには全ての商品を掲載していませんでした。店舗だけでしか取り扱っていない商品もあったのですが、今はリーガル商品に関してはフルラインナップでご紹介ができるようになり、それに伴ってPV数も劇的に増加しています。
サイトの離脱率も10%近く下がっているので、とてもいい傾向ですね。それだけコンテンツが増えて、お客様に楽しんでいただいている証拠。ecbeingさんには、本来持っている当社の強みを今の時代に合うようにシステムを構築してもらったと感じています。
パートナーとして一番いい距離感が確かな結果を生む
当社はECサイトだけで3サイト運用しています。そこにはブランド・商品情報を求めるお客様もいらっしゃいますし、コーポレートのサービスをご利用いただいているお客様もいらっしゃいます。ランディングページとしてお客様がコーポレートサイトに訪れるのか、ECサイトに訪れるのか、どちらでも構いません。当社が持っているサービスをお客様がサーベイできるような環境が取れるといいなと思っています。こうしたライフスタイルやライフサイクルに合わせた商品を提供できる一連の場所、というところで3つのECサイトがうまく機能することを心がけているのですが、その辺りでもecbeingさんの知恵を借りながらやっていきたいですね。ecbeingさんはシステムだけでなく、プロモーション領域にも取り組んでおられます。とはいえ、「デザインから広告から、何から何まで全部やります」と押し付けがましく営業してこないのがいいんですよ。気楽に付き合えるんです。こちらの要望と合わなければ簡単に引いてくれます。本当はこちらとしても全て任した方が楽なのかもしれないですが、私たち自身が主導でやらないといけない部分もありますからね。そうしたいい距離間、いい関係性を保っていけるのが、10年近く続いてきた理由だと確信しています。
リーガルコーポレーション様の本社エントランスに入ると、多彩なシューズのラインナップがズラリと並ぶショールームが広がる。歴史の深いリーガルをはじめ数々のブランドを手がけるリーガルコーポレーション様のECサイトを構築することは、ブランドへの想いや方向性をどれだけ理解できるかが大切になってくる。ECにせよ店舗にせよ、商品を届けるという意味ではビジネスインフラの一部、ビジネスプロセスの一端なわけで、それを絶やさないようにするのがリーガルコーポレーション様の根底にある。そのためにも、お客様がどこを見てるのかをしっかりと把握して、サービスを提供できるインフラを持っておくことが何より重要なのだ。それはシステム構築だけにとどまらず、デザイン領域にも及ぶ。メインビジュアルなどはもちろんだが、商品画像のディテールにもこだわりを見せている。
ブランディングや販売促進・業務効率化など様々なバランスの中で、これからもリーガルコーポレーション様のニーズに応えていきたい。