ECモールは工夫次第で売上倍増も夢ではない!
ECモールはその集客施策やページの構築の仕方、競合他社との関係など自社ECサイトとは運営が異なります。
出店数が多い分、自社のEC店舗にお客様を誘導するのが難しかったりリピーターとして取り込むのが困難だったりしますが、楽天やYahoo!ショッピングなど有名なECモールに出してうまく売り出すことができれば、企業や商品のプロモーションも出来つつ、売上増加につながりECビジネスでも大きく前進することができるでしょう。
今回は楽天やYahoo!など日本でも有名なECモールを取り上げ、ECモールに出店するメリットを紹介します。
ECモールはデパートやショッピングモールに出店するイメージ
ECの構築を考えた際に自社ECサイトを構築するか、楽天やYahoo!などのECモールに出店するかで迷われた方もいるでしょう。ECモールというのは実店舗に例えるとデパートやショッピングモールのようなもので、ECモールに出店するというのはそのような集合商業地域に出店するのと同じことを指します。
ECモールにはさまざまなカテゴリーがあり、ブランド商品から電化製品や玩具、食料などに分けられています。特定のカテゴリーを見に来たユーザーにとっては欲しい商品を探しやすい一方で、競合他社や商品の比較が顕著になりやすくなります。
楽天やYahoo!などのECモールはすでにモール自体の認知度が高く、ユーザーも多く確保されています。モールの集客要素としては、ポイント制度などが確立していたりモール特有のイベントやキャンペーンが多用されていたりとユーザーメリットが分かりやすいこと、送料や配送システムなどの利便性が良いこと、店舗への信頼があることなどが挙げられます。
このようにECモールにはすでにユーザーが集まっているので、そこからいかにEC店舗へユーザーを誘導するのかを考えることが重要です。
ECモール比較
日本で代表されるECモールには楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazon、新規参入のWowma!があります。
日本でEC事業を広めるきっかけを作ったと言われるのは楽天市場で、1997年に現在の楽天の前身であるエム・ディー・エムがモールを構築しました。価格競争に巻き込まれる恐れもありますが、メディアやイベントなどさまざまな場面で連携してモール自体を盛り上げているのでユーザーが集まりやすく、うまくキャンペーンなどに乗っかれば大きな売上を上げることもできます。
Yahoo!ショッピングも比較的早く日本でEC事業に参入し、2013年に初期費用や月額などを完全無料化したことで圧倒的に店舗数が増えました。商品登録数も無制限なのでとりあえずモールに出店したい!という方にはオススメです。
Amazonも今や圧倒的なユニークユーザー数を誇りデザイン勝負というよりは商品アピールと価格勝負となるECモールです。
Wowma!はKDDIがDeNAと統合して始めた本格的なECモールで、スマホユーザーがなんと80%を占めるというスマホに強いモールです。若い世代のターゲット層であれば避けては通れないECモールでしょう。
ECモールの出店の成功は「お店を選んでもらう」ことにあり!
ECモールにはすでにモール自体のファン層や検索で訪問したユーザーが多く存在しますが、デパートや商店街などと同じでただお店を構えているだけではユーザーを惹きつけるほどの集客はできません。
数多く出店されている中から「お店を選んでもらう」ためにはモール内での集客のみならず、訪問したユーザーへの接客やアフターフォロー、リピーターの獲得が必要です。
また、競合他社との価格競争に陥りすぎないためには、自社ECページと商品のブランディングを確立させてファン層を取り込む必要も出てきます。
また、ECモールの管理画面には購買分析ができる画面もついているので、どのページから離脱しているのか、どのようなファン層がどのような商品に興味を持っているのかなどを分析して自社のECページを常に改良していきましょう。
ECモール出店には経費がかかる
ECモールには経費がかさむというデメリットもあります。経費には初期費用、月額費用、システム使用料、売上手数料、決済手数料などが含まれており、出店やポイントプログラムの利用には支払いが必要となります。
また、楽天やYahoo!などのECモールは確かに集客に強いというメリットはありますが、デパートやショッピングモールと同じように「看板」を出していないとユーザーはなかなか訪問してくれません。その看板の役割を果たすのがバナー広告やメルマガ広告などです。もちろん広告には費用がかかるので、ある程度安定したユーザー層ができるまでは集客施策も検討する必要があります。
競合他社との価格競争に陥り安売りの商品ばかりが売れるようになっては元が取れなくなるので、ブランディングを確立してなるべく多くのユーザーをリピーターとして取り込めるようにしましょう。
ECモールと連動しているECシステムの構築が◎
EC事業に力を入れているところでは楽天とYahoo!、Amazonなどいくつものモールに出店していたり、自社サイトでも売上を上げていたりするところもあるでしょう。しかしそうするとますます在庫管理や売上管理が難しくなります。
そのようにいくつもEC店舗を持っていたり今後事業の拡大を検討したりする場合には、ECモールと連動可能なECシステムを構築することをオススメします。
ECモールと連動可能なECシステムでは、受注や発注、在庫、商品管理を一元化することができるものがあり、EC構築や管理が非常に楽になります。
もちろん一元化することによって在庫表示ミスなども減らせるので、「せっかく注文したのに在庫がなかった!」というトラブルを減らすことができ、ユーザーにとっても買い物をしやすいECサイトになります。