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売上から見るECサイトランキングTOP10
EC市場や売上向上のポイントも解説

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近年、インターネットショッピングの普及により、EC(電子商取引)サイトの重要性がますます高まっています。本記事では、ECサイトの売上ランキングTOP10を紹介し、売上が上がらない時の対策方法や国内外の市場規模と成長率、さらに越境ECの現状と将来予測について詳しく解説します。

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近年、インターネットショッピングの普及により、EC(電子商取引)サイトの重要性がますます高まっています。特に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、オンラインショッピングが一層主流となり、多くのEC事業者が市場に参入しています。本記事では、ECサイトの売上ランキングTOP10を紹介するとともに、売上が上がらない時の対策方法や国内の市場規模と成長率、さらに今後増えていく越境ECの現状と将来予測について詳しく解説します。

売上から見るECサイトランキングTOP10

売上高ランキング
順位 社名(サイト名) 売上高 主要商材
1 アマゾンジャパン
amazon.co.jp
3兆2,097億円 総合
2 ヨドバシカメラ
ヨドバシ.com
2099億4,800万円 家電
3 ZOZO
ZOZOTOWN
1834億2,300万円 衣料品
4 ヤマダホールディングス
ヤマダウェブコム
1505億円 家電
5 ビックカメラ
ビックカメラ.com
1434億円 家電
6 ユニクロ
ユニクロオンラインストア
1309億円 衣料品
7 オイシックス・ラ・大地
Oisix
1151億7,600万円 食品
8 ニトリホールディングス
ニトリネット
911億円 家具
9 ジャパネットたかた
Japanet senQua
846億円 家電
10 上新電機
Joshin インターネットショッピング
755億5,200万円 家電

参考:ネットショップ担当者フォーラム「【EC売上ランキング2023年版】1位アマゾン、2位ヨドバシ、3位ZOZO、4位ヤマダHD、5位ビックカメラ、6位ユニクロ」

上記の表は、楽天市場などの出店形式のECサイトを除いたEC売上を持つ、2022年度の各社のEC売上高です。1位は2位以下に圧倒的な差をつけたアマゾンでした。アマゾンの2021年度のEC売上高は2兆5,355億円だったことから考えると25%以上の伸び率を記録しています。一方、2位のヨドバシカメラは2136億5,900万円から2099億4,800万円に減少、3位のZOZOは1834億2,300万円から1661億9,900万円へと伸長しているものの、アマゾンと比べると緩やかな伸び率になっています。コロナ禍でECの需要が伸びはしたものの、最も恩恵を受けたのはアマゾンでした。

次に、出店形式のモール型ECサイトの2022年度流通総額では、アマゾンが推定6兆7,937億円、楽天市場が5兆6301億円(楽天トラベル等含む)、Yahoo!ショッピングが1兆7,547億円(LINEショッピング等含む)となっています。こちらもアマゾンが1位ですが、単独首位という訳ではなく楽天との2強という見方が出来ます。

なお、弊社ecbiengが構築したECサイトの流通総額は2023年度には1兆2,405億円となっており、国内主要モールサイトに続く流通総額でした。

売上が上がらない時の対策方法

ここではECの売上を上げるために取り組むことのできる対策を解説します。

サイトのユーザーエクスペリエンス(UX)の改善

ユーザーエクスペリエンス(UX)は、訪問者がサイトをどのように感じ、どのように利用するかに直接影響を与えます。以下に、UXを改善するための具体的な方法を挙げます。

ナビゲーションの最適化
ユーザーがサイト内で迷わないように、明確で直感的なナビゲーションを提供することが重要です。カテゴリやメニューを分かりやすく配置し、検索機能を充実させることで、ユーザーが求める情報や商品に迅速にアクセスできるようにしましょう。

よくある勘違いとして、単純に滞在時間が長いとサイトをしっかりと見てくれている、回遊率が高いと複数の商品を見てくれている、というものがありますが、逆に言えば必要な情報がすぐに見つからず長時間サイトに滞在させてしまっている場合や買いたい商品に簡単にアクセスできずに不要な回遊が発生している場合があります。ページの目的に見合った滞在時間や回遊率になっているか、見ている指標が本当に正しいかは常に考え、訪問者の利便性を損なわないようにすることが重要です。



ページ読み込み速度の向上
ページの読み込み速度が遅いと、ユーザーはサイトを離れてしまう可能性が高まります。具体的にはページの読み込み時間が1〜3秒の場合は約32%、5秒以上サイトの読み込みに時間がかかった場合は約90%が離脱してしまうとされています。画像や動画の最適化、キャッシュの利用、サーバーの性能向上など、さまざまな手法を用いてページ速度を改善することが必要です。

モバイルフレンドリーなデザイン
スマートフォンやタブレットからのアクセスが増加しているため、モバイルフレンドリーなデザインは欠かせません。現在ECサイトにおけるスマートフォン経由での購入率は約56%と半数以上であることが経済産業省が発表した電子商取引調査で明らかになっています。ECサイトを運営する側は業務時間内にサイトを見るためPCのデザインを中心に調整することが多くなってしまいますが、利用者の半数以上はスマートフォンでECサイトを閲覧します。この情報を念頭に置き、レスポンシブデザインを採用し、さまざまなデバイスで快適に閲覧できるようにすることが重要です。

参考:令和4年度 電子商取引に関する市場調査

マーケティング戦略の見直し

マーケティング戦略を見直すことで、売上の向上を図ることができます。以下に具体的な方法を紹介します。

SEOとコンテンツマーケティング
検索エンジン最適化(SEO)を行い、検索結果での上位表示を目指しましょう。関連するキーワードを適切に使用し、質の高いコンテンツを提供することで、自然検索からの流入を増やすことができます。ブログ記事や商品レビュー、ガイドなどのコンテンツを充実させることも効果的です。

ソーシャルメディアの活用
Facebook、Instagram、Twitterなどのソーシャルメディアを活用して、ブランドの認知度を高めることができます。定期的に投稿を行い、フォロワーとのエンゲージメントを図ることが重要です。また、広告を利用してターゲットオーディエンスにリーチすることも有効です。

パーソナライゼーションとリターゲティング
ユーザーの行動データを分析し、パーソナライズされたコンテンツやオファーを提供することで、顧客満足度を向上させることができます。また、一度サイトを訪れたユーザーに対してリターゲティング広告を配信することで、再訪を促し、コンバージョン率を高めることができます。

商品ページの最適化

商品ページは、ユーザーが購入を決定する際の重要な要素です。以下に商品ページを最適化するための具体的な方法を紹介します。

高品質な商品画像と詳細な説明
高品質な商品画像は、ユーザーに商品を実際に手に取るような感覚を与えます。複数の画像を用意し、拡大機能を提供することが望ましいです。また、詳細な商品説明を記載し、商品の特徴や利点を明確に伝えることが重要です。

顧客レビューと評価の活用
顧客レビューや評価は、他のユーザーにとって信頼性の高い情報源です。積極的にレビューを集め、サイト上に表示することで、購入を検討しているユーザーの不安を解消し、購買意欲を高めることができます。

レビューの効果、活用事例
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カゴ落ち(カート放棄)対策

カゴ落ち(カート放棄)はECサイトにとって大きな課題です。以下にカゴ落ちを減少させるための具体的な対策を紹介します。

カゴ落ちメールの設定
カートに商品を追加したが購入に至らなかったユーザーに対して、リマインドメールを送ることで再度購入を促すことができます。特典や割引クーポンを提供することで、再訪を促す効果が期待できます。

簡単なチェックアウトプロセス
チェックアウトプロセスが複雑であればあるほど、ユーザーは途中で離脱してしまいます。入力項目を最小限に抑え、一ページで完了できるようなシンプルなチェックアウトフローを設計することが重要です。

支払いオプションの多様化
ユーザーが利用できる支払いオプションを増やすことで、購入のハードルを下げることができます。クレジットカード、デビットカード、電子マネー、銀行振込、代金引換など、多様な支払い方法を提供することが望ましいです。

国内ECサイトの市場規模と成長率、今後の予測

市場規模の現状

国内のEC市場は、年々拡大を続けています。経済産業省のデータによれば、2022年の日本国内のBtoC(企業対消費者)EC市場規模は22.7兆円(2021年:20.7兆円)に達しました。この成長は、消費者のライフスタイルの変化や技術の進化によるものです。

参考:令和4年度 電子商取引に関する市場調査



最新データと統計
2022年のデータによると、EC市場の伸び率は前年に比べて約10%増加しています。特に、ファッション、食品、家電のカテゴリが大きなシェアを占めています。また、スマートフォンの利用率が88.6%と年々上昇傾向なことに比べ、パソコンの普及率は69.8%と下降傾向であることから、モバイルシフトが顕著であることもみてとれます。

参考:令和4年度 電子商取引に関する市場調査


主なプレイヤーとそのシェア
国内の主要なECプレイヤーとしては、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングが挙げられます。これらのサイトが市場の大部分を占めており、それぞれが独自の強みを持っています。Amazonは豊富な品揃えと迅速な配送、楽天市場はポイントプログラムと多様な店舗、Yahoo!ショッピングはYahoo!プレミアム会員向けの特典が強みです。

成長率の分析

過去数年間の成長率を分析すると、EC市場は安定した成長を続けています。特に、COVID-19の影響でオンラインショッピングの需要が急増し、その後も高い水準で推移しています。

成長を支える要因
成長を支える要因としては、以下の点が挙げられます。

インターネット普及率の向上
スマートフォンの普及
配送インフラの整備
キャッシュレス決済の普及
消費者のライフスタイルの変化

今後の予測

今後の国内EC市場は、さらなる成長が見込まれています。特に、以下のトレンドが注目されています:

将来の市場動向
サブスクリプションモデルの普及:
定期購入サービスが増加し、消費者のロイヤルティが高まる傾向にあります。

ライブコマース:
リアルタイムで商品を紹介し、即時購入を促すライブコマースが人気を集めています。

サステナブルな消費:
環境に配慮した商品やサービスが求められるようになり、エシカル消費がトレンドとなっています。

テクノロジーの進化とその影響
AIと機械学習:
レコメンデーションエンジンチャットボットにAIを活用し、よりパーソナライズされた顧客体験を提供する企業が増えています。
AR/VRの活用:
仮想試着や仮想店舗の導入により、オンラインショッピングの体験がリアルに近づいています。

越境ECの市場規模、成長率

越境ECの現状

越境EC(クロスボーダーEC)は、国境を越えた電子商取引を指します。グローバル市場においても、越境ECは急速に成長しています。

グローバル市場のデータ
2022年のデータによると、越境EC市場は約1兆ドル規模に達し、前年に比べて約25%の成長を遂げています。特に、アジア太平洋地域が最大の市場シェアを占めています。

主要な国と地域
越境ECが盛んな国としては、アメリカ、中国、イギリス、ドイツ、日本などが挙げられます。これらの国々は、消費者の購買力が高く、物流インフラが整っていることが要因です。

成長率とトレンド

越境ECの成長率は非常に高く、今後も持続的な成長が見込まれており、越境ECの市場規模は2021年には5.08兆ドル、2022年には5.44兆ドルでしたが、2026年には7.26兆ドルまで成長すると予想されています。

越境ECの成長要因
グローバル化の進展:
インターネットの普及により、消費者が国境を越えて商品を購入することが容易になりました。

物流と配送の改善:
国際配送サービスの向上により、商品が迅速に届けられるようになりました。

多言語対応と多通貨対応:
ECサイトが多言語・多通貨に対応することで、国際的な顧客層にリーチできるようになっています。

人気の商品カテゴリ
越境ECで特に人気のある商品カテゴリとしては、ファッション、電子機器、美容製品、健康食品などが挙げられます。これらの商品は、品質やブランド価値が高く評価されています。

越境ECの成功事例と戦略

越境ECを成功させるためには、以下のポイントが重要です。

他社の成功事例
Alibaba(アリババ):
中国の巨大ECプラットフォームで、グローバル市場に向けた戦略的なマーケティングと物流ネットワークを構築しています。

越境ECを成功させるためのポイント
市場調査:
ターゲット市場の消費者ニーズや競合状況を把握することが重要です。

ローカライゼーション:
現地の言語や文化に合わせたサイト構築やマーケティングを行うことが必要です。

物流と配送:
信頼性の高い国際配送サービスを選定し、迅速な配送を実現することが求められます。

カスタマーサポート:
現地の言語で対応できるカスタマーサポート体制を整えることが重要です。

ターゲットの選定:
全世界のEC市場シェアのうち、最も大きな割合を占めるのが中国です。2022年には世界市場シェアの半分以上を中国だけで占めており、いかに中国市場を相手に商品を販売するかが成功の鍵となると考えられます。

参考:令和4年度 電子商取引に関する市場調査

押さえておきたい重要情報

最新のECテクノロジーとツール

ECサイト運営には、最新のテクノロジーとツールを活用することが不可欠です。以下にいくつかの重要なテクノロジーを紹介します。

AIと機械学習
AIと機械学習は、ECサイトのパーソナライゼーションや予測分析に活用されています。レコメンデーションエンジンを用いて、ユーザーの購買履歴や閲覧履歴に基づいた商品提案を行うことで、コンバージョン率を向上させることができます。

AR/VRの活用
拡張現実(AR)や仮想現実(VR)技術を活用することで、ユーザーによりリアルな商品体験を提供できます。例えば、家具やファッションアイテムの仮想試着や、仮想店舗の設置などが挙げられます。

消費者行動の変化

消費者行動は時代と共に変化しています。特に、COVID-19の影響で大きな変化が見られました。

コロナ禍後の消費者行動
コロナ禍により、多くの消費者がオンラインショッピングに移行しました。今後もこの傾向は続くと予測されており、ECサイトの利便性や安全性がさらに重要視されるでしょう。
特にセキュリティは大規模な攻撃などもニュースで取り上げられたことで事業者側だけでなく消費者側も最重視するものとなっており、ECの構築を依頼する際はベンダーに過去に情報漏洩が発生した事例はないか、情報漏洩が発生したことがあれば、その場合どのような対応をおこなったのかなどは詳細に伺い、安心して構築を任せることができるところに依頼することが将来的なリスクを抑えることに繋がります。

サステナビリティとエシカル消費
環境意識の高まりに伴い、サステナブルな商品やエシカル消費が注目されています。再利用可能な素材を使用した商品や、環境負荷の少ない配送方法を提供することが求められます。

まとめ

本記事では、ECサイトの売上ランキングTOP10、売上が上がらない時の対策方法、国内ECサイトの市場規模と成長率、越境ECの市場規模と成長率について詳しく解説しました。EC事業者が成功するためには、ユーザーエクスペリエンスの改善、マーケティング戦略の見直し、商品ページの最適化、カート放棄対策などが重要です。また、国内外の市場動向や最新テクノロジーを把握し、適切な戦略を立てることが必要です。今後も継続的に情報を収集し、迅速に対応することで、競争力を維持し、売上を向上させることができるでしょう。




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